こんばんは~。
最近は、夏フェアで色々な出版社から期間限定のブックカバーやシオリが出てますね。
『かまわぬ』のブックカバーが欲しいと思いながらも今はコレという本が見つからず、買えずにいる私です。
・・・・と思ったら、今回紹介する本は角川文庫でまさに『かまわぬ』のブックカバーあるのに店員さんから何も言ってもらえなかった!!
うかつでした~・・・・鳥獣戯画のやつ欲しかった~・・・
Contents
今回の本
久しぶりに読む宮部みゆきの本です!前回は、時代物で長編でしたが今回はちょっとSFっぽい?
前回紹介したのは、こちらです!こちらも長編だけど続きが気になって、手が止まりませんでした。
【読書日記】孤宿の人(上)/宮部みゆき
【読書日記】孤宿の人(下)/宮部みゆき
あらすじ
中学3年生の夏。周りは受験勉強真っ盛りの中、受験生ではなくなった尾垣真(おがき しん)は母のお使いで銀行に来ていた。第一志望の県立高校への推薦入学がきまったのである。
銀行は人が多く、待ち時間も長かった。中学生のうちは携帯を買ってもらえず、暇を持て余していた。すると、たまたま目に入ったロビーの展示物が気になった。1枚を除いてほぼ全てが『ぼくのうち わたしのうち』を題材にした子供たちの絵だった。しかし、場違いな絵が後から足したようにぶら下がっていた。その絵は他のカラフルな絵とは異なり、鉛筆で書いただけの森の中のお城の絵だった。作者の名前はない。
窓口で手続きを終えた後も絵のことが気になって仕方なく、再び見ると絵がなくなっていた。あたりを見回したところ、書類記入用カウンターの下にあるのを見つけたが、運悪く男性が絵を踏んでしまい、かつ勢いよく歩いて行ったため、踏みにじる形になってしまった。
絵を見ると、靴の跡も付いているし、皺が寄ってしまい、線が歪んでしまっていた。どうみても正規の展示物ではなく、ボロボロになってしまった絵を眺め、迷った挙句、持ち帰ることにした。
夜にふと部屋の中に森の匂いが漂った。家の近くに森などは無い。手近な森といえば・・・と絵を見てみると、絵の中の森が動いたように見えた。不思議に思い絵の上に指を置いてみた。
すると、真は絵に描かれた古城を上から覗いているのだった。さきほどまで見ていた絵ではなく、本物の森で風も感じ、雲も流れている。
どうやら夜のみ真は絵の中を覗くことができるようだ。試しに絵に棒人間を描いてみてその上に指を置いてみた。すると、目の前が真っ暗になり、音も消えた。呼吸も出来ない。泡をくって指を話した。そして気付く。自分で描いた棒人間の絵は、のっぺらぼうだった。
つまり、縮尺が合っていて、緻密に絵が描ければ絵の中を探検することが出来るようだ。
絵が上手といえば、同じクラスで嫌われ者でハブられている城田珠美(しろた たまみ)だった。真は城田に絵を描いてもらうよう打診し、絵の中を探検することができるようになった。
しかし、絵には秘密があるようだった。城の中にいる女の子。そして絵の中から帰って来るたびに真は疲弊し、絵の足跡は薄くなっていく。まるで絵が入り込んだ人の生気を吸って自己修復しているよう・・・
絵を描いたのは、一体だれなのか。そして、城の中の女の子は一体?
感想
読み始めると一気読みでした!続きが気になって仕方ないです!
真も城田も決してクラスで目立つ方ではなく、むしろ地味な2人。中学3年生という微妙な時期、年頃。
絵の中に入るという不思議な現象。隠された悲しい真実。夢中になれる1冊でした!
宮部みゆきの他の本もどんどん読みたいと思います。
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