【読書日記】そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ

こんばんは。

少し前になりますが、本屋大賞決まりましたね! 「そして、バトンは渡された」に!!
本屋大賞に決まるまで、この本は未読でした。私個人としては、森見登美彦さんの「熱帯」押しだったので残念でした。

でも読んでからは、さすが大賞なだけあると納得の内容で読み終えて、いや読むことができて満足です。
実は、この本はプレゼントで頂いたものなのです。とても良い本を頂きました。

…ということで、表題にもあるように今回紹介するのは、本屋大賞受賞した本です!!

今回の本

本屋さんで幾度となく見かけていました。この目を引く緑の表紙にオレンジの棒の上にコケシのような女の子の顔が乗っている独特な装丁は一度見たら忘れられない。帯を見て、血のつながらない親の間をリレーされていくも愛されていた女の子の話であることは把握していたものの、イメージで暗い修羅場の多い内容なのだろうと思っていました。(←注:読む前の勝手なイメージです)

あらすじ

森宮優子(もりみや ゆうこ)は、現在高校2年生。園田短大を目指しており、栄養士の資格取得を目指している。実は、彼女は特殊な家庭環境で育ってきたのである。

父親が3人に母親は2人。17年間で家族の形態は7回変わったのだ。

血のつながった母親は優子が3歳になる前に事故で亡くなってしまった。小学2年生の時にお父さんが梨花さんと再婚。その後はお父さんが海外に転勤になってしまったため、小学5年生のときに離婚の話とお父さんのブラジル行きの話が出て、優子は梨花さんについて日本に残ることにした。梨花さんと2人で暮らしていたけれども小学6年生のときに梨花さんは年上の人と再婚した。中学3年生のときにまた父親が変わって、今度は東大卒で超一流企業で働いている森宮さんがお父さんになった。そして、離婚して今は森宮さんと2人暮らしだ。

かなり特殊な家庭事情だが、優子は3人の父親と2人の母親にとても大事に育てられてきた。優子の高校2年生のときから話はスタートするが、過去の父親・母親や周りの人たちとのエピソードが入り、読み終えるころには心が温かになる1冊。

感想

今回、ブログを書くにあたり再度ページを捲って気付いたこと。

最初のページ。森宮さんが献立で悩んでいるシーン。

1冊読み終えてから読むと、なんて優しくて心温まる時間なんだろうと思う…

よく目にするあらすじでは、「父親が3人に母親は2人」となっていますが、個人的に書店で見かけたときに「そんな状況ってどういうこと?ありえない!」と思って、なかなか購入を悩んでいたので詳しめにあらすじに書いてみました。

登場人物の中では、大家さんと森宮さんが大好き。大家さんとのエピソードでは号泣しました。まだまだ半分くらいしか読んでいない時点で号泣って、これからどれだけ泣くんだろうと思ったけれど、最後まで持ちこたえました。最後は涙腺崩壊だけども。

森宮さんは、独特すぎて読んでいて笑っちゃう。独身で女性経験も多くなさそうなのに、いきなり女子高生の父親という役割を与えられて、彼なりに父親像があり奮闘する様が愛おしい。まぁ、変わった父親像なのは置いておいて、「愛おしい」の一言に尽きます。(いや、尽きないか。)料理のシーンは、変すぎて状況的には結構シリアスなのに読者を笑わせてくれて、ほっこり。餃子を食べ続ける日々とか罰ゲームでしょ!それに楊枝でビッシリかいてあるオムライスのメッセージとか。

最後は、森宮さんが駄々っ子すぎて優子の方が保護者のよう。そんな森宮さんが可愛くていいのだけれどもね(森宮さんのファンクラブ発足!!笑)

本屋大賞は個人的に『熱帯』を押していたのですが、『そして、バトンは渡された』を読んでみると大賞に選ばれるわけだと納得の1冊でした。

おすすめ関連書籍

本屋大賞にノミネートされたけれど、大賞にはならなかったコチラの本。本当におすすめです!初めての感覚を味わえる本です!

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