【読書日記】ありんす国の料理人/神楽坂淳

今回の本

久しぶりの本屋で目に止まった文庫本。

吉原を舞台にした料理人のお話のようですが、元・禿(かむろ)が吉原で店をやるというもの!

遊女の見習いをしていた禿だからこその料理屋ストーリーがあるのではないかと気になって購入しました!

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あらすじ

吉原の揚屋町の中に花凛のやっている飯屋「三日月屋」がある。

この町には遊女はいない。吉原の生活を支える人たちのための町で八百屋や魚屋、銭湯がある。

吉原では朝は遅い。深川などであれば卯の刻(午前六時)には銭湯が開くが、吉原では巳の刻(午前十時)まで開かない。

花凛の店も巳の刻に合わせて開いている。店の常連はたった三人。

そのうちの一人に花凛の飯は温かくて塩辛いから吉原一だと太鼓判を押されている。

・・・が『温かくて塩辛い』ことが花凛の店の最大の問題だった。吉原では最も嫌われる味なのである。

そして今日は花凛にとって、店にとって勝負の日である。

今日店にやってくる花魁が「美味しい」と言ってくれなければ、借金の方に花凛は遊女として身売りしなければならない。

しかし、「美味しい」と言ってくれれば借金の返済は当分待ってくれて追加でも貸してくれる。

相棒の神楽と共にその時を待つ。

店に来た花魁は花凛とともに引っ込み禿だった 志乃のめ だった。

吉原の店は総じて高く花魁に温かい料理を食べて欲しいという気持ちで店を開いた花凛が花魁に出した料理は油で揚げた熱々のものだった。

しかし花魁は「熱すぎる」と口から吐き出した。

果たして勝負の行方は・・・

感想

吉原の花魁話というとドロドロとした男女の仮初の恋愛や駆け引きが主となりやすいですが、今作は料理人のお話です。

しかもただの料理人ではなく、吉原の禿育ちの女性料理人!!

小さい頃から吉原にいたからこその強い想いがあります。

『花魁に温かい料理を食べて欲しい』

通常、吉原では冷めきった料理や客の食べ残しを食べているけれども温かい料理だからこそ心も温かくなるはずという信念を持っています。

しかし強い想いとは裏腹に料理にばかり目を向けていて、客商売がまだまだ未熟な主人公 花凛。

客観的に読んでいるからこそ思わず心の中で叫んでしまう・・・

「もっとお客さんのことを見てーー!」

「そこ、のほほんとするところじゃないよ!」

お店にお客も少なく、美味しいはずだけれども店が潰れそうな状態で花凛も身売りしなきゃいけなくなるかもという崖っぷちからのスタート。

ハラハラしますが、次第に花凛の店に集まる花魁たちの心意気や人情にほっこりします。

これからの店と花凛の成長が気になりますね!

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