こんばんは!
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
かなり久々の更新になってしまいました。
現在は絶賛育児中のため、なかなか本を読む時間をまとめて確保することができていません・・・。
ミルクの時間が空いたときに読めれば良いのですが、その時間は私も寝て体力回復したいと思う生後1ヶ月児。
しばらくは、出産前に読んだ本を少しずつ紹介していきたいと思います。
出産の話や育児の話はまた後日。
今回の本
青山美智子さんの本は、木曜日はココアからほぼ読んでいます。
内容がほっこりするし、中にはその時の自分の状況と似ていて救われるような話がドンピシャであって心が軽くなることもあります。
そんな大好きな青山美智子さんの最新作を読み終えたので紹介します!
ちなみに青山美智子さんのその他の本はこちら!文庫も出てますね。
あらすじ
小学校に併設されている羽鳥コミュニティハウス。
そこでは、将棋や俳句・パソコン教室といったような講座や催し物が行われており、小さな図書室もある。
図書室にはレファレンスコーナーがあり、そこには『小町さゆり』というまるで白熊を思わせるようなとても大きな女の人が座っている。
レファレンスコーナーを訪れた人は、みなその姿に驚いて立ち去ろうとするが、小町さゆりから掛けられる言葉で立ち止まる。
「なにをお探し?」
図書室を訪れる人たちは、みな何かを探している。
それは目的の本だけではなくて、仕事をする目的や持て余している夢の置き場所、育休後に取り上げられた仕事に対するモヤモヤや夫に対する不満などの解決手段、自分の居場所など。
小町さんは、それぞれが求める目的の本の他に1つだけ関係ないと思われる本を紹介する。
パソコン関係の本のリストの最後に『ぐりとぐら』など。
そして、小町さんがリファレンスコーナーで作っている羊毛フェルトの置物を本の付録として1つ付けてくれる。
小町さんが選んだ最後の本が悩める人たちへの一歩踏み出すきっかけとなっていく。
感想
本の付録として羊毛フェルトを付けてくれるなんて!そんな素敵な司書さんがいる図書室に行ってみたい!!
小町さんの選書の際のキーボードのブラインドタッチとエンターキーをターンっっと鳴らす様子を思い浮かべつつ、楽しく読むことができました。
私の悩みに特に寄り添ってくれた話が、『一章 朋香 二十一歳 婦人服販売員』と『三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者』です。
三章は、会社に貢献してきたけれども以前の部署に戻れず、今までの頑張りを無かったことにされたように感じる虚無感と育児に関して夫との分担がうまくいかないことによる焦りが他人事には思えませんでした。
私も産休・育休後には、同じ悩みを抱えるのかな・・・と。気の持ちようや発想の転換について、とても参考になりました。
三章で小町さんの話した言葉で心に残った文があります。まさに育児が始まった今、響いた言葉でもあります。育児が想像以上に手強いと小町さんに相談するシーンです。
「お母さんも大変だっただろうけど、私だって生まれてくるときに相当な苦しみを耐え抜いて、持ちうるだけの力をすべて尽くしたんじゃないかって。」
「たぶん、人生で一番がんばったのは生まれたとき。」
産まれてきたわが子は、人生で一番頑張らなきゃいけない時を乗り越えて私たちの元に元気できてくれたのか・・・確かに出産するお母さんも大変だけど、赤ちゃんの方が大変ですよね。だって、狭いところを通るために頭蓋骨を折り畳まなきゃいけないんだから。。
本当にいろんな言葉で勇気付けてくれた本でした。
おすすめ関連書籍
比較的、最近読んだ本で心がほっこり温まるような本をおすすめします。
【読書日記】マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ / 古内一絵