【読書日記】ビギナーズ・ドラッグ/喜多喜久

こんばんは。

最近は、めっきり本屋へ行く時間がなくなってしまいました。

乳児がいるのでコロナの感染も怖いですし、首座りもまだなので長時間のお出かけは難しいので・・・・

そのため最近読んでいる本は積読本もしくは、通販で購入した本がほとんどです!!

またKindleペーパーホワイトも使おうかなと今充電中です。

でも今は楽天コボの端末も気になるなぁ。。もし購入したらKindleペーパーホワイトとの比較もしてみたいなと思っています。

今回の本

この本は書店の単行本コーナーを回っていて、何かお仕事頑張る系の本が読みたいな〜と思っていたところ、たまたま目に入った本です。

喜多喜久さんの本は今回が初めてです。製薬会社の話になるのですが、作家さんご自身も東大の薬学研究院を卒業後に大手製薬会社で研究員として勤務していたという経歴をお持ちのようです。

なんだかリアルなお話が読めそうでワクワクしながら購入しました!

あらすじ

中堅の製薬会社である旭日製薬大阪研究所の総務部で働く水田恵輔は、入社5年目。

恵輔はかなり真面目でメモ魔である。上司にユーモアも必要と言われたため、それもお気に入りの星の飾りのついたシャープペンでその旨をメモするぐらいに。

ある日、母から認知症である祖父が老人ホームに入居したため、顔を店に行ってくれと連絡が入った。

祖父を見舞いに行った先の老人ホームでは、その日たまたま定期コンサートが行われていて、ギターの弾き語りをする滝宮千夏に一目惚れしてしまう。

コンサート終了後にスタッフに彼女のことを聞き、彼女が2年前に難病といわれるラルフ病を患い、ギターをリハビリの一環で始めたことを知る。

彼女のために出来ることを考えた恵輔は、自身が務める製薬会社でラルフ病の治療薬を創れないか考え、同期の研究員である綾川理沙に相談する。

理沙との会話で社内で研究テーマを募集していることを思い出し、周囲の反対を押し切って、総務の恵輔がテーマとしてラルフ病を提案することに。

総務部である恵輔はもちろん薬学や合成化学に明るくない。その恵輔が他のテーマは研究員が提案している中、部長たちへ提案するために論文を読んで勉強し、プレゼンへ挑む。

果たして、恵輔のテーマは採択され千夏の治療に間に合うのか??

感想

喜多喜久さんの本は初めてだったのですが、テンポよく文章もすごく読みやすかったです。

この作家さんの他の著書について調べてみたのですが、今回のように創薬に関連する本や化学系を題材にしたミステリーなどもあるようなので、今後読んでみようかなと思っています。

てっきり研究員が創薬に向けて試行錯誤して上からの圧力や他者との競争を頑張る話なのかなと想像していたのですが、まさか研究員ではなく文系の事務員が研究員として創薬に向けて新規テーマを提案してチームリーダーとして引っ張っていく話だとは!!!

そうか、だから題名が「ビギナーズ」と入っているのね。

事務員の恵輔が難病をテーマに新規治療薬の開発をプレゼンすることになったキッカケが難病を患う女性に惹かれたことというところは、身近に感じました。

いくら同じ会社にいるとしても自分の専門分野から外れたことを提案するということは、とても勇気のあることだと思います。

だからこそ、何か壮大な意志やキッカケがあって行動を起こしたとなると読者としては、本の中の世界だから・・・と一線を引いてしまうと思うのですが、片想いがキッカケとなると身近に感じられるので、恵輔を素直に応援しながら読みました。

私は、どちらかというと仕事的には研究員側の方ですが最近は簿記やFPの資格に興味があり、勉強しようと思っているところです。

少し勉強しては、「何かの役に立つのだろうか?」「自分の完全な趣味だよな〜」と思い立ち止まってしまうこともありますが、本作の恵輔の熱意に自分も応援されたような気がします。

分野外のことも進んでチャレンジして、自分自身の価値を高めていきたいとより強く思いました!

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