【読書日記】本所おけら長屋11/畠山健二

こんばんは!

待ちに待った本所おけら長屋の11巻が発売になりましたね!!

10巻ももちろん速攻読んでいたのですが、読書日記を書きあげる前に11巻が発売され、読み終わったので順番が入れ替わりますが、最新刊の方から紹介したいと思います。

今回の本

少し前から本屋でも特設コーナーが出来ていますね。カバーオンカバーで表紙デザインが可愛くなっているものもありますね!累計68万部だそうです!

過去に1巻や他の巻について読書日記にまとめたので、悩んでいる方は1巻から読んでみてくださいな。
【読書日記】本所おけら長屋/畠山健二
【読書日記】本所おけら長屋(八)/畠山健二
【読書日記】本所おけら長屋9/畠山健二

あらすじ

今回は、松ちゃんと八五郎の活躍が見どころでした!いつも通り、少しずつ紹介します。

・その壱 こまいぬ

→石原町では弁天社に狛犬を鳥居に奉納したようだ。そのため、弁天社は自分たちのもののように言い、今度の弁天社の大祭りでの宮入は石原町が先頭だと言っているようだ。それが面白くないのは、おけら長屋のある亀沢町だ。特に克蔵は他の町内と張り合うのが大好きであり、何か良い知恵・・・いや悪知恵がないかと飲み屋に飛び込んできて万造・松吉・八五郎に頼みに来た。克蔵はどうやら、石原町の者が頼んでも断られたという神の手を持つ石工に狛犬を彫ってもらい、亀沢町から奉納したいようだ。ところが、克蔵が頼みに行っても一向に首を縦に振ってはもらえず、金に糸目はつけないと言っても茶碗が投げつけられる始末。なんとか万松に説得してもらいたいとのこと。石工が彫らない理由とは一体?そして、万松は狛犬を彫ってもらうことが出来るのだろうか?

・その弐 といちて

→富松町の仁九郎親分といえば、情けに厚く、弱い者の味方で粋で鯔背(いなせ)で様子もいい岡っ引きであるため、神田界隈の庶民から慕われる存在だ。今日も仁九郎が揉め事を見事解決した姿を見て、皆ほれぼれとし褒めたたえていたが1人思わぬ方向へ突き進もうとするものがいた。草履屋の息子である弥太郎だ。弥太郎は以前にヤクザに足を突っ込み逃げ出して、おけら長屋で俸手振りの修行をしたけれど使い物にならず、火消しにも憧れ・・・という色んな事に惚れっぽい厄介者だ。弥太郎は仁九郎が見事解決する姿を見て、自分も岡っ引きになりたいと思い、なんと仁九郎の家にまで来てしまったのだ。しかし、弥太郎の遊びに付き合っている暇はないと一蹴されてしまった。しかし、ただでは起きないのが弥太郎だ。岡っ引きになるための決まりごとはないと聞き、勝手に岡っ引きになることにしたのだ。十手の代わりに十一手を作り、ちょっと抜けた子分を率いて、岡っ引きの真似事を始めたが大変な事件に巻き込まれてしまった!

この後は、以下の3篇が続きます。

・その参 ぬけがら

・その四 えんがわ

・その五 らくがき

感想

「といちて」では含み笑いしながら読み、そのあとの「ぬけがら」では涙して読みました。お染さんの過去が明らかになり、本当に波乱万丈な人生を送っていたんだなと。お染さんの話に弱い私です。「ぬけがら」だけでドラマいや映画化してほしいくらい。でも万松の活躍も捨てがたいなぁ。・・・なんて1人妄想してしまいます。「えんがわ」「らくがき」は続き物です。最後の多吉の言葉は泣けます。鉄斎先生は、やはり大人な対応をおけら長屋で唯一出来る人で、今回も鉄斎先生の人柄の良さ、懐の深さ、今まで背負ってきたものが滲み出る対応をしていました。

今回も続きが気になってどんどん読んでしまいましたが、読み終えるのが惜しい一冊でした。

次回作も楽しみです!

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