【読書日記】生きるぼくら/原田マハ

こんばんは!

今日は、札幌の天気は大荒れでした・・・これで台風直撃じゃないって嘘でしょ!と言いたくなるぐらい、朝から風がビュービューに夜には雪が風とともに激しく吹き付けていました。
まだハロウィンも迎えていないのにー!もう冬です!!

今回の本

先週、健康診断で行った病院近くにあったTSUTAYAで目に入った表紙のおにぎり。お昼時だし、朝から何も食べられなかったので、一度その場所から離れても再びおにぎり(の表紙のこの本)の前へ。

これも運命と思い、レジへゴーした一冊です。

本当の表紙は、上記のですが今はこちらのカバーが上にかかって売られていました。

おにぎりおにぎり。

どちらの表紙も読み終えた後には意味が分かり、好きになりました。

あらすじ

あることがキッカケで今まで大好きだったお母さんの作る梅干しが食べられなくなった麻生人生(あそう じんせい)。あることとは、学校でのイジメでお弁当を床に投げられ、土のついた梅干しを食べさせられたことから、梅干しを食べるとあの時のことがフラッシュバックするため食べられなくなった。

昔からいじめられっ子で不登校気味だった人生だが、なんとか高校にも行くが、中退し働くことを決意。慣れない就職活動に派遣そして突然の解雇。気づいたら4年間引きこもり、24歳になった。今日もいつものように空腹で目が覚め、母の用意してくれるカップ麺とコンビニのおにぎりを食べに台所へ行く。2つ目のおにぎりを食べた人生は、驚く。中身が梅干しだったのだ。梅干しが食べられないことを知っている母親は、今まで梅干し以外の具を選んで買ってきていたのに、なぜ?

ふと周りを見渡すと、普段とは何かが違うことに気付く。めったに立ち入らない母の部屋に行くと、置手紙があった。母は疲れたため、どこかへ行ったようだ。人生を置いて。残されたのは、5万円と年賀状。手紙には、年賀状をくれた誰かに連絡を取ってみたら、人生を助けてくれる人がいるかもしれないと書いてあった。

状況を理解した人生は、一枚の年賀状を手に取り、その人の場所へ行ってみることにした。

その人とは、離婚してしまったため会うことが出来なくなった大好きな父方の祖母・マーサばあちゃん。早速、東京からマーサばあちゃんのいる長野の茅野市へ向かう。ようやく着いたマーサばあちゃんの家には、座敷童のような女の子がいて、父親の再婚相手の連れ子だった。そしてマーサばあちゃんは認知症になってしまい、人の名前が覚えられなくなっていた。

マーサばあちゃんが大事にしている特殊な米作りを通して、ばあちゃんの記憶を少しでも取り戻せるよう人生は初めての米作りに挑むことになった。

感想

あらすじはサラリと書いたつもりですが、もう本当に一つ一つの出来事でウルっときました。

取りあえず、マーサばあちゃんが可愛い。出てくる人たちが本当に素敵で、読み終えたときに、私も頑張ろうと自然に思いましたし、良い本を読んだとシミジミ思いました。

こういう認知症のお年寄りの本はラストに悲しい展開が待っていることが多いのですが、大丈夫です。この本は違います。安心して読んでみてください。

もちろん、「え!!そうだったの!?」という展開もありました。読みえて、最初に思うことは、きっと「おにぎり食べたい」(自分でにぎったやつ)という方が多いのではないでしょうか。

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