【読書日記】星町の物語/太田忠司

こんばんは。

今日は、星新一のショートショートが好きな方にオススメな

こちらの本を紹介します。

この本は2013年に文庫が出たようです。200ページ弱の中になんと40もの物語が詰め込まれています。

短いもので見開き1ページで終わるものも。

短いからといって、物足りない訳ではなく全部の物語になんとも言えない不思議な(ちょっと怖いような、奇妙な)後味がしっかりと残ります。

中身の紹介に移る前に、まずは《本》自体の紹介を。

PHP文芸文庫の表紙では猫が2匹、町とその前を歩くサラリーマンを見ています。

この表紙も中の物語を読んだら、「ああ、こういうことだったのか」と分かります。

目次では、星町一丁目から四丁目までで10個ずつ物語が分けられています。各物語の上に番号が振ってあって、この番号は次の見開きページのマップの番号と一致します。

マップのイラストが可愛いのです!しかも内容にリンクしているのです!!

これだけで終わりません。各物語の題名の上にも小さいイラストが!

そしてページの左下に目をやると、小さいサラリーマンと思わしき、おじさんが描かれています。これ、パラパラマンガになるのです!!

本だけでこんなにいっぱい細工があります。楽しい!!

私は、星新一のショートショート全集を図書館で借りて読みまくっていたくらい、ショートショート好きです。

この本は、星新一の近未来的なものとは異なり、日常だけど非日常が舞台のもの。

この物語で私が好きな物語は、これです。

・虹売り

・猫会議I

・猫会議II

・猫会議III

・桜丼

・おじさん

タイトルからして、何か惹かれるものがありませんか?

ショートショートだから中身は詳しく語れないけれど、不思議!

このショートショートを読んでいて、ふと思い出したのがこちらの本。

私は、たむらしげる の描く星と月が好きで、ガラケーだったときに公式サイトで待ち受けにしたり、絵本を集めたりしていました。

たむらしげる がイラストを描いて、稲垣足穂がショートショートを書いているものです。

この本も不思議系のショートショート。

どちらかというと、【星町の物語】の方が読みやすいかもしれないです。でも後に残る不思議な奇妙な物語を読んだ感じは、同じ気がしました。

合わせてオススメします!

ちなみに【星町の物語】は、あとがきも素敵です!!こんな、あとがきは初めて見たかもしれません。

私のお気に入りの1冊になりました。

そしてそして、太田忠司の他の本も読んで見たいと思いました。

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