【読書日記】家族シアター/辻村深月

こんばんは!

最近は札幌も暑くなってきました。

外と通勤に使っているバスとの温度差が激しいので、なかなかバスで二度寝をすることができません・・・そのため、読書が進みます。

今回の本

今回の本は、辻村深月の本です。「かがみの孤城」が本屋大賞を取ってから、書店に辻村深月の本が平積みされていますよね。その中で、まだ読んだことがなかったことから手に取った1冊です。

あらすじ

全部で7話からなります。その中から少しだけ紹介しますね。

・「妹」という祝福

→今日は、姉・由紀恵の結婚式。妹である亜季は自分の席に置かれていた手紙を読んで、意外さに衝撃を受けていた。亜希は中学生の頃を思い出した。年子だった2人は、時として残酷なほど比較された。小学校、中学校でお互いの姿を見かけ、常に「由紀恵ちゃんの妹」「亜希のお姉ちゃん」であった。その頃の姉は、真面目でぽっちゃりしていて体育では男子に真似されるぐらいの変な走りで悪い意味で注目を集めていた。そんな姉を見て、妹の亜希は違う道を辿ろうとダイエットやコスメで容姿に磨きをかけ、オシャレに走った。ある日、姉が学校で喧嘩をしたという。その原因とは一体・・・

・サイリウム

→アイドルユニットのファンクラブでは、ライブの際にメンバーの誕生日が近づくとお誕生会実行委員を発足する。スタメンではない二軍の子にもスポットを当てる。そのために該当の子のコールやラッキーカラーのサイリウムの光らせ時などを細かに説明した紙と使用するサイリウムを有志で集めたお金で用意する。ナオは今日もアイドルユニットのお誕生会を無事に終わらせ家に帰った。家に帰るとビジュアル系バンドにハマっている姉・真矢子の部屋から、いつものように大音量で音楽が聞こえる。化粧も悪魔崇拝の儀式かと思うようなものだ。お互いに関わらないようにしていたが、ある日、姉が心細げに頼みがあると言ってきた・・・

・私のディアマンテ

→オシャレな娘が欲しかった。雑誌モデルの子が卒業した女子大付属高校に行ってほしかったが、どうやら娘は頭が良く、特待生として高校から望まれて進学した。今度は大学も有名どころを狙えるらしい。娘の進学よりも他の母親の服装やスカートの短い女の子たちの方が気になっている。兄嫁からは、雑誌に兄嫁の娘とスナップ写真が載ったという報告の留守電が入っていた。兄嫁の自慢話を電話で聞きながら、今度は娘と一緒に食事にと誘われた。娘を誘うと、以前から兄嫁から嫌味を言われているから行きたくないと言う。娘からはついに「私みたいな娘は、欲しくなかったんでしょ」と言われてしまった。色々とうまくいかない日々の中、娘が学校で倒れたと連絡がきた・・・

この他、以下のタイトルの話があります!

・タイムカプセルの八年

・1992年の秋空

・孫と誕生会

・タマシイム・マシンの永遠

感想

8つの家族の中で起きる、些細で大きな出来事が沢山でてきます。

どれももどかしくて、でも心が温まる7話でした。私は、最後のタマシイム・マシンで泣きました。出てくる登場人物はみんな不器用で、ハラハラします。はたからみていると不器用って言えるけれど、きっと私も小説になったら不器用な人になるんだろうなぁ。

おすすめ関連書籍

辻村深月さんの本は以下でも紹介しました。未読の方はぜひ!

【読書日記】冷たい校舎の時は止まる/辻村深月

【読書日記】オーダーメイド殺人クラブ/辻村深月
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