【読書日記】冷たい校舎の時は止まる/辻村深月

こんにちは。

私は、お盆休みも今日が最終日です。最終日の今日、休みらしくゴロゴロしておりました。

朝起きて、二度寝して、本読み耽って。。。あっという間に14時過ぎ。。そろそろ明日に向けて支度をせねば。

今回の本

今回の本は、こちらです!!

分厚かったー!でも読み始めると止められませんでした。

あらすじ

雪がシンシンと降り続くある日、学校に行くためある8人の生徒たちが学校へ向かう。

深月、鷹野、昭彦、充、景子、梨香、清水、菅原。

みんな同じクラスだが、学校に登校するもこの8人以外に誰もいない。担任である頼りの榊もいない。しかも校舎に閉じ込められた。

この校舎では不思議な現象が起きていた。

・校舎に8人以外誰もいない。

・入るときには鍵など掛かっていなかったのに、校舎から出ること

ができない。

・電話の電波は通じない

・すべての時間が17時53分で止まっている。

・3階建ての校舎のはずが5階建てになっている。

以前の学校祭ではみんなショックを受けた事件があった。

クラスメイトが学校祭が終わる17時53分に屋上から飛び降りたのだ。あんなにショックなことだったのに8人ともに誰が飛び降りたのか思い出せない。その時の状況は思い出せるのに、屋上でフェンスを越えた生徒の顔だけが思い出せない。

そして止まっていた時間が動き出し、再び17時53分になったとき、1人ずつ消えていく。

その理由をみんなで考察したが、誰か自殺した人の精神世界に閉じ込められたのではないだろうか。自殺したのは、この8人の中にいるのではないか。

皆、誰が自殺したのか思い出せないだけに、死んだのは自分ではないかと悩み・苦しみ・疑心暗鬼になる。

友達関係で精神的にも肉体的にも弱っている深月、担任と従兄弟であり成績優秀な鷹野、以前にもクラスメートをいじめで失ったことがある昭彦、梨香のことが好きだが踏み込むことができない充、淡白な性格と物言いで女子っぽくないがその自分を守ることで必死な景子、家庭の事情で売春で生活費を稼ぐ梨香、秀才で絵の才能もあるが皆から一線を引かれることに辛さを感じている清水、停学処分が終わり久しぶりに登校した菅原。

どうやってこの空間から出るのか、そして自殺したのは誰なのか・・・

感想

8人それぞれが悩みを抱えている状況で、学祭で自殺した人が思い出せず、1人ずつ消えていく…しかも消え方が悪質で、死んだように血を流したマネキンが残される。そして消える直前に学校祭で死んだ人を思い出す。今まで顔を思い出せなかったのに、その人が振り返り「思い出した?」と。

ここだけ見るとホラーです。いや、ホラーなんですがサスペンスの要素が強いような。最後まで、各所に散りばめられた伏線に気付くことなく騙されました!

エピローグで救われました。下巻のあとがきも面白かったです!漫画家の川原泉が書いています!

お時間のある時に上下巻を一気読みしてみてください。

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