【読書日記】骨董屋・眼球堂/小林栗奈

今回の本

私が好きな装画家さんは、六七質さんと ふすいさん。このお二方は本当に背景が幻想的で美しく飾っておきたいくらい素敵な絵を描かれています。

好きなので手がけている装画を調べて本を読むことも多々。

今回の本は、ふすいさんが手がけた絵ということで検索して購入しました。

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あらすじ

中学生の柚香は小説が大好き。

特に物語を書くことが大好きだった。

けれどもその行動は制限されている。

視力が弱く、出来るだけ目を使わないようにしなければ失明すると通院している眼科で言われているからだ。

普段は2時間と間をおかずに目薬をささなければいけなく、テレビやパソコンに携帯電話も制限され、自宅学習までも控えるように言われている。

こんな状況だから本を読んだり、書くことなんてもってのほかだった。

母は自分の父親が柚香と同じ病気で失明していたから、柚香の管理を厳格にするようになったからだ。

柚香は2週間に一度、学校を早退して眼科に通っている。

たまに通院に母が付き添えなかった時にデパートの書店に寄り道して息抜きをしていた。

ある日、その書店の一角にあるサイエンスコーナーで見つけた眼球模型の視線の先に普段は無い扉があった。

その扉を開けると眼球にまつわるものを集めた骨董屋だった…

そこにある骨董から物語を読み取れたら柚香に健やかな眼球をくれると店主から持ちかけられた。

柚香が手にした骨董から語られる物語は…

感想

想像していたものと違って、眼球にまつわる話が時代を越えて現実世界を超えていて驚きました。

骨董ということから勝手に古い時代の物に関する話かと思っていました。

もっと現実世界の話が多いのかと思っていましたが、骨董から読み取る話はSFもあったりしてとても面白かったです。

例えば、自分の眼球を自由に流行に合わせて取り替えたり。

今でいうとコンタクトレンズがありますが、なんと本作では眼球そのものを取り替える!

虹彩に宝石を使ったり、色んな機能が追加されたり…

これから先の時代でありそうでなさそうな、ちょっと不思議なお話。

ラストは続きが気になる展開で終わっていました。

2巻も早く読まなくっちゃ!

今回の本の本体表紙と裏表紙

ジャケットは綺麗な風景画を描く ふすい さんの装画です。

ふすいさんのイラストが大好きで、ふすいさんの装画の本を探して集めています。

光の加減が本当に幻想的!

本体はシンプルだけど、和紙のような色合いです。

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