【読書日記】週末は隠れ家でケーキを 女子禁制の洋菓子店/杉元晶子

こんばんは!

11月も第二週がもうすぐ終わりそうですね。いよいよ出産予定日が近づいてきてドキドキしております。

胎動も激しくて、夜になると特に激しく・・・蹴られると思わず「ぐぇっ」と声に出てしまいます。一体どんな子になるのやら。

本をゆっくり読める日もあとわずかになりそうなので、どんどん読むぞーー!!

今回の本

こちらの本も本屋で表紙を見て、美味しそう!と思い購入したもののしばらく積読していた本です。

今、体重管理中なので本でスイーツを楽しむことにしようと思い、積読から引っ張り出しました。

あらすじ

女子高生の百(もも)は、高校2年生。周りがどんどんオシャレになっていくのに焦って、いつもとは違う美容室を予約したが、カット後の鏡の前にいたのは双子の弟そっくりなショートヘアのボーイッシュになった自分だった。

弟は書道やボランティア活動などで地元では人気があり、有名人だ。そして百と顔がよく似ており、同年代の女子人気もある。他にもおじいちゃんおばあちゃんにも人気だ。

何度も弟と間違えられて呼び止められる日々が始まるのかと憂鬱に思いながら、住宅街を歩いていると、クロックスが片方だけ歩道に落ちているのが目に入った。

クロックスの持ち主は、片方の足にテーピングを巻いており、車から荷物を運んでいるようだった。両手で段ボールを持ち上げて、洋風の家へ運び込もうとしているが無情にも開いておいたドアが閉まってしまいそうだった。

そんな光景を目にして、百は不憫な彼に仲間意識を持ち(百は髪を切られすぎた)ドアを掴んで、開いておいた。お礼を言われ、ふと家の中に目をやると民家だと思っていたが洋菓子店の冷蔵ショーケースや厨房があって驚いた。

新たにオープンするのかと思ったが、1年前から週末の土日だけ会員制で営業しているという。

その後、何度かドアを押さえる係をやっていたところ、お礼にとクッキーとショップカードを渡してくれた。

家に帰りクッキーを食べると美味しかったため翌日も行こうと思ったが、昨日は帰り際に洋菓子店の彼に「牧野くん」と呼ばれたため(否定しなかった)、あえて制服のセーラー服で再度洋菓子店へ立ち寄った。

ウキウキとした気分で訪れるも洋菓子店の彼、小林さんは不機嫌そうに「女かよ」と一言。そして、ショップカードを返してくれと言う。

話を聞いてみると、会員制の第一条件が男性であることとのことだった。

男性にとって、スイーツはハードルが高いため男性でも一人で気軽に入れる隠れ家のような店を目指していると言う。そして、『お客様の嗜好・健康に合わせ、ご希望通りに作ります』とのことだ。

釈然としない思いを抱えつつもショップカードを返す前に、百は1つ小林さんにお願いをすることにした。

「白い苺のケーキって作れますか?」

苺も切り口もスポンジもすべて真っ白のケーキ。誕生日には、母が自分用にと作ってくれていたケーキだった。弟は一般的なデコレーションケーキだったが、百のは真っ白のケーキ。そして苦い。

しかし、ある日を境に真っ白のケーキは用意されなくなった。そして母は普通のデコレーションケーキを食べて、「ああ、美味しい」と呟いた。

なぜ母は美味しくないケーキを作り続けていたのか。どうして、作らなくなったのか。

自分は嫌われているのだろうか。

長年抱えてきた疑問を小林さんへ話してみた。すると、小林さんが翌週に作ってくれることになった。

あの白いケーキには、どんな意味があったのだろうか?

感想

最初は、ぐいぐい系の主人公が苦手でした。

実は幼少期の誕生日ケーキに対して誰にも聞けなかった疑問を持っていたところから、少しずつ主人公を応援できるようになりました。

なんだかんだと理由をつけて、なんとか洋菓子店でバイトをすることに成功するも初めてのバイトで苦戦している姿は好感が持てました。

そして洋菓子店に訪れる人の悩みを解決する際には必ずスイーツがその悩みに寄り添っているところが、心にじんわりと温かさを与えてくれます。

スイーツを思いっきり食べたいよ〜〜〜〜。

巻末には、作中に出てきたスイーツのレシピも載っているので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

おすすめ関連書籍

今回は、スイーツが出てくる本を紹介します!

【読書日記】京都はんなりカフェ巡り/柏てん

【読書日記】なごりの月(日本橋牡丹堂 菓子ばなし)/中島久枝

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【読書日記】まるまるの毬/西條奈加
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