【読書日記】なごりの月(日本橋牡丹堂 菓子ばなし)/中島久枝

こんばんは。

あれよあれよと言う間に3月になりました。

札幌は、晴れの日が続き、道路の雪も解けてアスファルトが見えている状態です!
驚きの雪の少なさ!!

温暖化現象なのかしら・・・・大丈夫かなぁ・・・と心配になったりして。

今回の本

以前に読書日記で紹介した本の続編です。

1巻もとても良い話なので、まだ読んでない場合は1巻からぜひ読んでみてくださいね!
【読書日記】いつかの花(日本橋牡丹堂 菓子ばなし)/中島久枝

あらすじ

前回、1年間という期限を終えて日本橋の和菓子屋『二十一屋』から実家の鎌倉のはずれへ戻った小萩(こはぎ)。

今回の話は、実家から始まります。前回と同様に季節の名前が章につけられています。

和菓子は春夏秋冬を楽しむものですしね。少しだけあらすじを紹介いたします。

・初春 祝い菓子は桃きんとん

小萩の実家は小さな旅籠を営んでおり、祖父母に両親、2歳違いの姉のお鶴と13歳の弟の時太郎と一緒に暮らしている。1年間の約束だった日本橋の和菓子屋での修行から実家に戻ってきて三月が経ち、小萩は17歳になった。もう一度、和菓子を学びたく二十一屋に戻りたい気持ちもあるが、家族を説得できる自信もない。

そんなある日。姉のお鶴が嫁に行くことになった。家族で力を合わせて旅籠を運営していたため、姉が居なくなることにより更に家を出ることが出来なくなってしまった。色々な思いを抱えつつも、小萩は嫁に行くお鶴へのお祝いに和菓子を作ることにした。

小萩は無事に和菓子を作ることができるのか?しかも小萩自身にも縁談話が浮上して・・・

・陽春 白吹雪饅頭の風雲児

色々あったけれども二十一屋に戻ることができることになった小萩。

店に戻ったあくる日のこと。以前、二十一屋の親方である徹次と一緒に職人見習いとして住み込みで働いていた鷹一が訪ねてきた。全国を回った経験をもとに今度は日本橋で店を始めるつもりとの挨拶だった。二十一屋の商売敵となり、最初は屋台でこれまでにない和菓子を売って人気を博していたが、ついには立派な店を持つようになった。

江戸っ子は目新しいものが好き。鷹一の店の出す珍しい菓子を求めて人々が押し寄せる中、二十一屋は右往左往し・・・・

他、以下の2つの章が綴られています。

・初夏 かすていらに心揺れ

・盛夏 決戦!涼菓対決

感想

最初は、これまでの舞台とは離れた小萩の実家からお話が始まります。二十一屋では、まだまだ下っ端扱いの小萩ですが、実際には17歳のお嬢さん。そりゃあ、縁談の話や恋の話も出てきます。そして1年間でも地元を離れて日本橋という憧れの地に修行に行ったことで起きてしまう友人とのすれ違い。和菓子職人見習いとしての小萩だけでなく、年相応の女の子の悩み・葛藤が描かれています。小萩が決意を新たにする章で、私は好きでした。

これからの小萩の淡い恋の行方も気になります。

もちろん今回も美味しそうな和菓子が沢山出てきます!和菓子を用意して読むことをお勧めします!

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