【読書日記】読売屋お吉 甘味とぉんと帖/五十嵐佳子

こんばんは!

最近、和菓子の本に夢中でございます。

へぇ。最近も和菓子の本を読んでおりやした。そう、「まるまるの毬」でございやす。

え?今回は何の本かって?和菓子は和菓子でも作る側じゃねぇんでござんす。和菓子を紹介する側の話なんでございます。

今回の本

そうなんです。今回の本はこちら!

読売屋とは、大衆向けの新聞屋のことです。そこで働き始めた吉とお菓子はどんな関係が??

あらすじ

『とぉんとくる』=心の中に恋心が音をたてて落ちてくる様子を表わす江戸言葉。

お吉は、菓子処・松緑苑で12歳のころから幼い妹弟を食べさせるために働いていた。親は火事でなくし、父親が職人として働いていた松緑苑で働かせてもらっていたが、その松緑苑も店を閉じることになり、吉だけが行先が決まっていなかった。父親母親のように面倒を見てくれていた店主夫婦も行先の決まらない吉のために縁談などの話を持ってくるが、首を縦に振らない吉。

吉は、お菓子が大好きで、松緑苑の菓子が本当に大好きだった。菓子職人の血筋だからか、吉は菓子の味や口当たりの全てを記憶しており、何を使っているのかも大体わかるという特技があったため、店でもお客さん相手に菓子の素晴らしさを語り、売り上げに貢献していた。今までに食べた菓子は全て、「とぉんと帖」に記録していた。

店じまいも近いある日、店先でうっかりこの帳面を落としてしまった。この帳面を拾ったのは、読売屋の風香堂の主人・光太郎だった。菓子のことを細かに記録している帳面を見て、江戸の菓子について読売で書いてみないかという誘いがあり、悩んだ末、女書き手の珍しい読売屋で働くことにした。

読売屋では、男ばかりの職場でたった一人女書き手がいたが、高飛車で不親切。女だからと男の書き手たちにバカにされながらも、人に読んでもらえる記事を書くために歌舞伎役者や人気作家の好きな菓子を聞きに日夜翻弄する。

吉の成長過程と人情があふれる一冊。

感想

今でいう新聞記者を目指すということで、なんとなくチャキチャキした女性を想像していたのですが、頼りなさすぎる!!確かに今までは女中として、言われたことをきちんとこなしていたけれども、ある日を境にいきなり自分で何もかも考えて行動しなければいけないなんて過酷です・・・そして、現代でいうお局様的な女性も出てきます。

まぁ、出てくるお菓子が美味しそうなこと!

しかも出てくる人物が豪華です!歌舞伎役者の市川團十郎に尾上菊五郎、南総里見八犬伝の曲亭馬琴、浮世絵の歌川国芳。

そして、ラストがもういい話すぎました!良い本に出会えたことに感謝です。

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