残価クレジットで新車を購入。フリーランス1ヶ月目でも買えました!

実は我が家では2019年1月に車を購入しました。ホンダのN-BOXです。
色々ありましたので、購入に至るまでの経緯を記録がてら記事にしたいと思います。

経緯

2019年1月1日、初売りに合わせて買い物に出たところ、お店の駐車上でマフラー付近からカラカラと音が鳴り始めました。
ディーラーも休みでしたし、走れそうだったのでその日は自走して家に戻りました。

1月2日にオートバックスへ行き、見てもらうことにしました。
初売り期間中ということもあり店内もピットも混んでいて、かなり待つことになりましたが、数時間後にようやく見てもらうことができました。

ジャッキアップすると。。。
ものの見事にテールパイプがちぎれています。

とりあえず状態が分かったので、一安心してテールパイプだけ外してもらって帰って来ました。

翌日、修理見積りを取るためにディーラーに行きました。
マフラー自体は全交換で5万円ほどの修理代でしたが、マフラー以外にもボディの腐食が進んで穴が空き始めてました。

溶接修理が必要と言われ、車検を通せるだけの修理でも8万ほどで、他の部分も直すとなると40万ほどかかると言われました。

元々中古車だったので、修理代に10万以上もかけてられない。。。という悩ましい状況になりました。

買い替えの検討

修理できない(しない)となると買い替えしかありません。

買い換えるとなるとまず考えなければいけない事が「新車」か「中古車」です。
私は今まで中古車しか乗った事がなかったので、中古を前提に考えていたんですが、今回は車両の老朽化で乗れなくなってしまった事が原因なので、また中古というのも引っかかりました。

とりあえず、カーセンサーなどで中古車を調べてみましたが、これといってピンと来るものがなかったので、とりあえずディーラーで車を見てみることにしました。

ディーラー巡りとWebで情報収集をしているうちに、個人事業主ならカーリースを経費として使えることに気がつきました。
通勤に使っているため、全額とはいきませんが計上できると思われます。
購入方法にリース契約ができることも含めてディーラー巡りをしていたら、いつの間にか新車を購入する方向に話が進んでいました。。。

検討車種

我が家で求める車の条件に入れたのが、「車中泊に使えるかどうか=シートがフラットになるか」でした。
最近の車の傾向ですと、コンパクトカークラスよりも軽自動車の方が車中泊向きという傾向がありましたので、軽自動車で車中泊というのがキーワードでした。

もちろんハイエースやミニバンなどの方が大きくて車中泊向きというのもありますが、免許取り立ての妻が運転することを考えると軽自動車がベストという結論になりました。
これらの条件を踏まえて候補に選んだのが
・N-BOX
・ウェイク/トール
・ハスラー
・ekスペース
などです。

この中で検討した結果、最終的に「N-BOX」を購入することになりました。
車中泊を考えると理想は「N-BOX+」でしたが、すでに販売終了していました。。。

購入方法(残価クレジット)

リース契約を前提にしていたのですが、実はリース契約で買えるディーラーは少ないという事がわかりました。
近場でカーリースがある場所というと、ガソリンスタンドの出光でやっていました。

出光も話を聞きにいったのですが、おそらくバイトであろうスタンドの店員さんが対応してくれたのですが、説明が下手すぎてとても契約する気になれませんでした。

そんな折、リースとほぼ同じような形で購入できる残価クレジットという仕組みがあることを知りました。
残価クレジットをざっくり説明しますと5年後(または3年後)の車両の価値(残価)を決め、残価の分を差し引いた金額でローンを組み、ローン期間終了後に清算するという形の購入方法です。
例えば、

200万円の車を購入するとします。
5年後の価値は50万の想定です。となった場合

200万-50万=150万を5年ローンで支払っていきます。
月あたりに換算すると
150万÷5年×12ヶ月=2.5万円の支払いになります。

普通にフルローンを組むと
200万÷5年×12ヶ月=約3.3万円の支払いになりますので、約8千円ほど月々の負担が抑えられます。

そして、ローン期間終了後はいくつか選択肢があります。
・残価を支払う
・再度ローン契約する
・車を返却する

200万の車を例に、1つずつ簡単に説明していきます。

残価を支払う

残りの50万を支払います。とはいっても銀行からマイカーローンを借りたり、クレジットカードを使うなど選択肢はあるかと思います。

再度ローン契約する

残りの50万で再びローンを組みます。
残価を支払うとは別にディーラーで組む形になります。

車を返却する

お金がない、ほとんど乗らないので車はいらない、となった場合は車を返却する事ができます。
車両の状態に問題がない(傷、凹みなどの損傷)場合は残価の金額で相殺されます。
ただし、減額ポイントがある場合は差額を支払う必要がある場合があります。
もちろん中古車市場で人気車種となっていたり、車の状態が良かった場合は残価以上の査定額がつき、差額を返金してもらえるケースもあります。(もっとも返却パターンでプラス査定は難しいかもしれませんが。。。。)

残価クレジットのメリット・デメリット

ざっくりと残価クレジットについて書きましたが、メリット、デメリットについて少し補足していきます。
はじめに書いておきますが、残価クレジットはトータル金額で考えるとメリットはありません。
むしろデメリットの方が大きいです。

メリット

1.先ほども書きましたが、月々の支払いが抑えられるという点がメリットになります。
支払いは抑えられますが、安くなる訳ではありません。支払いを後回しにできる点がメリットになります。
私の場合、フリーランスになって収入増が見込めていますので、この利点は大きかったです。
もちろん業績悪化した場合は5年後に車両返却という選択肢が残されているのも嬉しい点です。


2.買い替えがしやすい
ローン期間が終わった後で清算or返却することになりますが、その際に新しい車に買い換えるケースもあるかと思います。
ディーラーとしても販売実績が欲しいと思いますので、このタイミングでの買い替えは価格交渉がしやすいはずです。

返却車両の査定額だったり、次の車の割引だったりと値引き材料も揃っています。
ディーラーとしてもお客側としてもWin-Winな関係で商談が進められます。
個人的にはこの点が残価クレジットの一番のメリットだと思っています。

デメリット

1.金利が高い
残価クレジットと言ってもローンですので、金利がかかります。
一般的にディーラーのローンは金利が高いです。時期によっては1.9%キャンペーンなどをやっていますが、基本的には銀行よりも高いです。
そして残価クレジットといっても金利は購入価格全体にかかります。
先ほどの例ですと残価設定の50万を除いた150万ではなく、全体の200万に対して金利がかかります。

5年後に清算する前提でローンの支払い額を抑えているだけに過ぎず、200万円を借りて200万円の車を買っていることには変わりないのです。だから200万円に対して金利がかかるのですね。


2.先送りのリスク
メリットの方でも書きましたが、残価クレジットは支払いを先送りにしているに過ぎません。
5年後に清算しなければなりません。5年後に残価を支払えない状況になっていたり、車を綺麗に乗れないのであれば返却時にも支払いが生じるので大きなリスクになります。
そういう状況になった場合は、新たに残価クレジットを組み直すという方法がありますが、常にローンを抱えるという状態になってしまいます。
このローンを繰り返す行為を「悪」としている人もいますが、個人的にはローンを返済するために別なローンを組む自転車操業とは意味が違いますのでそんなに問題があるとは思っていません。

金利がもったいないことには変わりがないですが、そんなこと言っていたら車買えませんので。

フリーランス1ヶ月目の不安

ここまで、残価クレジットについて書いてきましたが、実は今の自分の状況を考えると不安もありました。

2018年12月で会社員を辞め、2019年1月からフリーランスエンジニアとなったのですが、そもそもフリーランス自体ローンが通りにくいという話も良く見聞きします。
ましてや脱サラ1ヶ月目という状況なのでローンは難しいと思っていました。
最初にリースを考えた時もリースの方が審査のハードルが低いのではないかと思ったからです。

ダメだったら妻名義のローンになるかなぁっと思っていたのですが、無事にローンが通りました

少し前にTwitterで「フリーランスは家が借りられない」と話題になっていたのを目にしていましたので、内心はかなり不安でした。
会社員時代に協力会社でフリーランスだった方に聞いたのですが、システムエンジニアという職種はローンが通りやすいそうです。
転職などが多い職種でもありますが、再就職もしやすく、業界全体が伸びているというのもあるそうです。

まだ世間には認知されていないプロブロガーやYoutuber、インフルエンサーなどと言った業種のフリーランスだとまだまだ社会の風当たりも厳しいんでしょうね。

値引き交渉

新車購入となると、やはり気になるのが値引き交渉です。

実は今回、かなり値引きしてもらいました
というのもディーラー巡りをしている途中でホンダに2回足を運んだのですが、2回行ったという点と2回目が初売りの最終日ということもあり、購入意欲が高いと思われたようでした。

見るだけ見たら帰るつもりでいたのですが、ディーラーも必死でなかなか返してくれず、帰ろうとするとどんどん値引き額が上がっていき、そのまま契約する流れとなってしまいました。

雑誌やネットだとオプション込みで15万前後が平均のようですが、うちのN-BOXの値引き額は24万3千円+JAF年会費1年分でした。
さらに、修理に最低13万、きちんと直すとさらに40万かかる車を2万円で下取りしてもらいました。

値引きとしては大成功の部類だと思います。

交渉のポイントとしては、

・他車種と比較した上での2回目の訪問
・初売りキャンペーン最終日
・残価クレジットで月々払える金額の提示
・ディーラーが発注済みの車両を狙う

です。
多分ですが、ネットではあまり紹介されていない交渉方法だと思います。

私もたくさん検索しましたが、ほとんどの情報が車買取査定目的のアフィリエイトサイトでした。
最後はディーラーに出すよりも一括査定で高額買取という流ればかりです。

闇雲に「〇〇万円負けてよ?」や「もう少しまけてよ」という交渉の仕方よりも、残価クレジットで月々〇〇万円なら払えるんだけど。。。という形で交渉すれば、購買意欲と自分の支払い能力を伝えながら交渉が進められます。

こちらも無理な金額だと交渉の余地なしになりますが、例えば月々5万円は無理でも4万8千円なら払えるという内容であれば
2千円×12ヶ月×5年=12万円
ですので、この金額であれば下取り額とオプション次第では交渉可能になると思われます。
あとは営業マン次第ですかね。
残価クレジットも営業のためのシステムに過ぎませんが、うまく利用して交渉して行くのが良いと思います。

あと大きかったのが、ディーラーが注文済みの車両を狙うことです。
うちの場合はたまたま好みの色とグレードをディーラーで発注済みでしたので、その車をそのまま購入しました。
そのため納期も早く(2週間ほど)値引き額も大きくなったのだと思います。
ディーラーとしても在庫は抱えたくないでしょうからね。

こんな感じでしたが、我が家の値引き交渉の流れでした。

まとめ

新年早々思いがけず車を買い替える事になりましたが、クルマ選びは楽しかったです。
残価クレジットという新しい購入方法も知ることができていい経験になりました。

年々ネットの情報も増えていますが、ここ最近は車買取査定の情報ばかりでネットの情報を探すのも大変でした。
この記事が車の購入を検討している方のお役に立てれば幸いです。

本当はN-BOXのインプレッションも書きたかったところなのですが、思ったよりも文字数が増えてしまったのでまた今度記事にしたいと思います。

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