こんにちは!
昨日は、コーチャンフォーに行ってきました~。本当は、雑誌しか買うつもりはなかったのですが、思いのほか素敵な単行本があって、買わずにはいられませんでした。
今回の本
今回の本はコチラです。
表紙もすごく素敵ですが、中身も予想を裏切らず、素敵な内容でしたよ!
Contents
あらすじ
帯には、以下のように記載されています。
~わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている。 川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる・・・・小さな出来事がつながって最後はひとりの命を救う、心がほどける物語~
さっそく紹介いたします!
東京とシドニーをつなぐ12色の物語です。
各章には、タイトルの他に色とばしょが記載されています。
1 木曜日にはココアを [Brown / Tokyo]
→2年前の初夏に川沿いを歩きながら、見つけたカフェ。そこは、当時無職で行き場のない僕に安堵感を与えてくれるような雰囲気の店だった。ちょうど、店員らしき男性が「アルバイト募集」の紙を貼るところで、アルバイトを申し出た。店長は、自らをマスターと呼び、会ったばかりの僕を正社員とし、自らは留守にするため、店を切り盛りするように言い残して去っていった。雇われ店長のような立ち位置で、店をきりもりし、試行錯誤するうちに常連さんが増えていき、今では、木曜日にくるお客さんに恋をしている。
彼女は、いつもココアを頼み、エアメールを読んだり書いたりしている。本当の名前は知らない。だから『ココアさん』だ。
ある日、ココアさんはいつもの席が空いておらず、いつもとは違う席でいつもとは違う様子で物思いに耽り、涙をはらりと流した。
店員である僕は、彼女にできることは限られている。
ちょうどそのとき、いつものココアさんの席に座っていたお客さんが持っていた本を床に落としたタイミングで時間に気付き、あわただしく店を後にした。
2 きまじめな卵焼き [Yellow / Tokyo]
→カフェを出ようとしたとき、本を落としてしまい、新品の本が傷ついてしまった。
その本は、レシピ本。専業主夫をしていた夫が東京から京都へ描いていた趣味の絵を画廊へ出店のため、木曜日の夜から日曜日の夜まで留守にする。キャリアウーマンで仕事はできるが、家事は一切できない。まずは、木曜日には子どもをお迎えにいかなければならない。そこまでは、まだ良い。金曜日の朝には初めて子供へ弁当を作らなければならない。本で確認したところ、赤・緑・黒・茶・黄の5色が必要。黄以外は、なんとかなりそうだが、黄色と言えば卵焼き。家に帰ってからは、卵焼きの練習をしなければならない。
しかし、お迎えに行った幼稚園では、名前の思い出せないお母さんや先生が待っていた。
3 のびゆくわれら [Pink / Tokyo]
→幼稚園の先生をしている私は、三連休に塗ったネイルを取るのを忘れて幼稚園に出勤してしまった。ネイルの色はピンク。ストーンやラメもつけていないから、なんとか1日ごまかせればなんとかなるだろうと思っていたが、ある園児に見つかってしまい、手を見せてと言われる。その爪が気に入ったようで、園児には明日も見せてほしいと言われた。
結果、3日間ネイルをつけたまま出勤した。
その結果、先輩の先生から怒られてしまった。保護者から苦情があったとのこと。
実は、ネイルをつけていたのには理由があったが、うまく説明できず翌日に手を見せてくれと言った園児にもがっかりさせてしまった。
その他、以下の章があります。
4 聖者の直進 [Blue / Tokyo]
5 めぐりあい [Red / Sydney]
6 半世紀ロマンス[Gray / Sydney]
7 カウントダウン[Green / Sydney]
8 ラルフさんの一番良き日[Orange / Sydney]
9 帰ってきた魔女[Turquoise / Sydney]
10 あなたに出会わなければ[Black / Sydney]
11 トリコロールの約束[Purple / Sydney]
12 恋文 [White / Tokyo]
感想
一つ一つの章に少しだけ出てくる人物が次の章の主人公になっていきます。
そして、各章の一言一言がとても素敵な言葉で綴られています。
次は誰が主人公なのかな~と楽しみに思いながら、ページをめくり、あっという間に読み終えてしまいました。とても楽しく、心が温まる物語でした。
今日もどこかでこんな風な素敵な出会いが起きていれば、いいな~って思いました。
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