【読書日記】スワン/呉勝浩

こんばんは!

唐突ですが、最近メダカを飼い始めました。

5匹飼っているのですが毎日のように卵を産んでおり、卵を隔離してみたところ、あっという間に12匹孵化しております。

これはメダカの楽園になりそうな予感…

今回の本

直木賞特集を王様のブランチで見ていて、名だたる作家さん達がお勧めしていたのがコチラの本でした。

特集を見てからは、読みたくて仕方なくなっていましたが、なぜか行く先々の本屋で見つけられず。

ようやく見つけて買えたのは、市内ではなく小樽イオンに入っている本屋でした。

きっと市内の本屋では売り切れていたのでしょうね。

ともかく念願の本を無事に購入できて、本当に嬉しかったです!

あらすじ

《AM10:10》

高校1年生の片岡いずみは、虐められるのが分かっていながらも電車で朝から湖名川シティガーデン・スワンへと向かっていた。

いずみを呼び出したのは、いじめの主犯格である古館小梢(ふるたち こずえ)。

同じクラシックバレエに通う生徒だった。

《AM10:20》

一方、スワンのスカイラウンジでは吉村菊乃がいつもの席に座り、愛想の良くない若いウエイトレスが注文を取りに来るのを待っていた。

《AM10:30》

丹羽佑月(にわ ゆづき)とネットで出会った目的を同じとする2人が乗ったハイエースがスワンの駐車場に着いた。

佑月は、この2人の本名を知らない。ニックネームのサントやガスと呼んでいる。

計画に向けて興奮しっぱなしのサントは、自動でこれからの起きる出来事をネット配信ができるようにする担当だ。

一方、ガスは普段と変わらぬ仏頂面で3Dプリンタで作った合計60個の銃を用意していた。銃には弾丸が2発入る使い捨てだ。

そして佑月ことヴァンが用意したのは、釣竿ケースにしまってきた日本刀3本。銃が切れた時の予備だ。

物騒なものを用意して、スワンに来た理由。

それは、ショッピングモールでの無差別殺人だ。

《無差別殺人から数ヶ月後》

唯一スカイラウンジにいた客の中では無傷だった いずみは心に大きな傷を負い、学校も大好きだったバレエ教室へも行けなくなっていた。

メンタルクリニックの帰り道、いずみは半地下になった営業していない中華料理店を訪れた。

訪れた理由は、無差別銃撃事件について手紙で呼び出されたためだった。

いずみの他には既に4人の男女が席に着いており、進行役が言うには、これから依頼主の母親である吉村菊乃について話をして欲しいとのことだった。

吉村菊乃は銃撃事件の際に不可解な行動をしていたため、時系列ごとに集まった5人の事件当時の行動を元に詳細を明らかにしたいと言う。

この会は、毎週金曜日に行われ、毎回報酬もでる。しかし嘘の証言をした場合には減額される。

集まった5人の証言により、少しずつ明らかになる事件当時の様子。

果たして、真相は?

感想

いずみが心を病んでしまうスカイラウンジでの出来事は、衝撃的でした。事件後のいずみの行動に対するネットでの誹謗中傷も。

そして、ラスト。あの事件の時に起きた出来事。突然に押し付けられる不条理。

それにしても小梢は最後まで、気に食わない性格だなと思いました。その親も。

なかなか忘れられない本になりそうです。

ニュースで流れる海外のテロに関する事件を見ていると、日本は平和な国だけれども身近な所で、いつこのような事が起きてもおかしくはないよなと。

映像化しないかなぁ。ラストはなかなか印象的だし、映像化に良さそうだけど。

いろいろな本屋を巡って手に入れた甲斐のある本でした。

おすすめ関連書籍

ラストが衝撃的な本を紹介します。

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