【読書日記】湯島天神坂お宿如月庵へようこそ/中島久枝

こんにちは。

もう2月ですねぇ。2月はバレンタインがありますが、主人はチョコレートが苦手なので

世の中の綺麗なチョコレートに見向きもせず、私が涎流しながらチョコを欲しがる始末。

今は本当に綺麗なチョコレートが多いですよね!それに面白いチョコレートも(笑)

自分へのご褒美に買う人が多いようですが、私も便乗して自分用に買っちゃおうかな。

今回の本

中島久枝さんの本です。以前に「いつかの花 日本橋牡丹堂菓子ばなし」も読んだことがあります。時代物ですが、侍が悪を切るようなものではなく、これまで時代物を手に取ってなかった人にも入りやすいお話が多いです。

以前に紹介した「いつかの花」はこちらからどうぞ。
【読書日記】いつかの花(日本橋牡丹堂 菓子ばなし)/中島久枝

あらすじ

15歳の梅乃は、上野広小路から湯島天神坂に至る坂の途中にある如月庵で2か月前から働き始めたばかりだ。

2か月前までは2歳年上の姉と長屋で暮らしていたが大火事があり、勤め先へ行っていた姉と離れ離れになり、住んでいた長屋も燃えてしまった。1人でお救い所で暮らし、姉と同じ勤め先で働いていた女の子を探す人と一緒に町中を探し歩く生活をしていた。いつものようにお救い所の掃除をしていると女の人から声を掛けられた。それが如月庵の女将の松だった。

このような経緯で働き始めた梅乃だが、初めて1人で客室の世話係をやることになった。

相手は、安次郎という30代半ばの男で一人旅だった。しばらく如月庵に滞在するという。

安次郎はみりんの商いをしていると言うが、どうも振る舞いから異なるようだ。しかも安次郎は自由奔放で初めての客室係をしている梅乃は振り回されて、先輩から叱られてばかり。

安次郎は一体何者なのか。そして、安次郎を探しにきた人は何者なのか。

全部で4つの話から構成され、一つ一つの章には以下のような題名がついています。

上で紹介したのは、第一夜です。

プロローグ

第一夜:悪戦苦闘の部屋係

第二夜:雪に涙の花嫁御寮

第三夜:和算楽しいか、苦しいか

第四夜:一人寂しい、河童の子

エピローグ

感想

どの話も梅乃が担当するお客さんは、何かしら秘密を抱えています。梅乃は、奮闘しながらもそれぞれのお客さんにとって良い方向に進むように、泊ってよかったと思ってもらえるように心を尽くします。

おかみさんの言葉が素敵でした。なぜ如月庵という名前にしたのか。

如月は二月。一年で一番寒い季節。もう一枚、着物を重ねることから心配事や悲しいこと、辛いことを抱えた人に、そっともう一枚着物をかけてあげるような宿でありたい。

素敵な名前です。

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