こんばんは!
先月に比べたら仕事もだいぶマシになり、本もいっぱい買い込んで(!)読み漁る毎日です。
読み終えた本はたくさんあるけれども読書日記が追い付かず・・・
どんどんアップしていこうと思います!
Contents
今回の本
文庫本の表紙が可愛くって、思わず手に取ってしまいました。
すると帯には気になる言葉が・・・
~画家で俳人の与謝蕪村が出会った、愛しい人々といたずら好きの物の怪たち~
与謝蕪村って国語の教科書で出てきた俳人?!これは、読むしかありません!
あらすじ
この本は、どこかで聞いたことのある有名な物語もたくさん出てきます!
少しずつ紹介していきます。
蕪村が必ずしも主役というわけではなく、どこかに関わってくる・・・という内容となります。
・蛍舟
→徳三郎はまだ2,3歳の娘の手を引きながら夜道を歩いていた。実は友人たちと島原へ繰り出そうとしていたのだが、嫁に蛍狩りに行くと言ったところ、勘付いた嫁に娘も連れていけと押しつけられてしまった。幼子連れではさすがに遊郭へは行きづらい。途中の船宿の女将さんに娘の面倒をお願いしようとしたところ、本当に蛍狩りに行く途中だった蕪村と出会う。結局、徳三郎も娘と一緒に蛍狩りに行くことになった。
蛍狩りには川を船で行く。ちょうど良い葦が茂る中州のところで、蛍がちらほらと見えてきた。すると船頭が不思議な話をし始めた。それは、蛍しかいないような林で下してくれと言う盲目の琵琶法師の話。その琵琶法師は日に日にやつれていくようだ。一体、琵琶法師は何に魅入られているのだろうか・・・・
・虫鬼灯
→6つの末吉は、うだるような暑さの中、涼しさを求めて敷地内の蔵に入った。普段は蔵の扉は閉まっているはずだが中に誰かいるのだろうか?中に入ると風はないものの外より過ごしやすそうだ。ネズミに齧られないようにするため、良い場所を探していると口の大きくて丈夫そうな甕(かめ)があった。中に何か入っていないか覗いてみると、何も入っておらず丈夫そうだ。・・・と確かめている間に末吉は甕の中にドスンと落ちてしまった。すると何かが近づいてくる音がする・・・黒い影に白く光る眼が甕の中の末吉を覗き込む。末吉が大声で叫ぶと同時になんと甕の底が抜けた!どんどん下へ落ちる末吉。何かから逃げようと必死に走り出す末吉がぶつかったのは、虫食いだらけの提灯を持った侍だった・・・
この他、以下の話が入っており、どれも楽しく読める話でした!
・いたずら青嵐
・燕のすみか
・鈴虫
・箱の中
・鵺の居る場所
・ほろ酔い又平
・恋する狐
感想
これは、もしかしてあの話をもじっているのかしら?と思う話もちらほらありました!・・・が蕪村が良い感じに絡んでいて、また新しい物語になっていました。
特に好きだったのは、「虫鬼灯」と「箱の中」と「ほろ酔い又平」です!切なさと人情と不思議なのが混ざったお話でした。
これ、実は第一弾もあったようで・・・1冊目をすっ飛ばして2冊目を読んでしまいました。
1冊目はこちらのようです。興味を持ってくださった方は順を追ってこちらから読んだ方が良いかもしれません!
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