こんばんは。
本を久々に読めました!最近、忙しくて、いつも本を読んでいる昼休みの時間は睡眠時間に
あてていました・・・
しかし、ブックオフセールや母からもらった本などで積読は増えゆくばかり・・・
Contents
今回の本
前回のエッセイでとても楽しい気分を味わわせてくれた朝井リョウの本です!
映画化もされていましたね。まだ見ていないですが。一時期、有名になっていましたが文庫本が出てから5年経った今になって読んでみました。
あらすじ
本の帯には、「バレー部のキャプテン・桐島が突然部活をやめた。それが、周囲の高校生たちの生活に小さな波紋を広げてゆき・・・。」と書いてありました。
初見では、『桐島って人どんだけ影響力あるのよ?』と思ったのであります。
では、もう少し詳しく紹介しますね。
この本は、同じ高校の6人の名前が章になっています。最後に高校に入る前の中学生の章も1つだけありますが。それは後で。
・菊池宏樹
→この章は、たった4ページからなる。彼女とお揃いのミサンガを腕につけている竜汰と一緒に宏樹がチャリで2ケツして帰る風景。何気ない会話をしながら、くだらない会話をしながら下り坂を降りる2人。まさに青春の1ページ。そんな中、表題でもある「桐島が部活やめるっつってんの、マジなんけ?」「マジマジー」の会話が。これからの展開を期待させるエピローグ。
・小泉風助
→風助は、バレーボール部のリベロ。ただし、今まで公式試合に出た経験は少ない。なぜなら、今まではキャプテンでリベロの桐島がいたから。その桐島が部活を辞めたことにより次回の試合では風助がリベロとして出ることになった。桐島の厳しい叱責や二カッと笑うその顔がもう見れない。今まで桐島と組んでアップしていたけれども次のキャプテン候補である孝介と今は並んで行っている。孝介は桐島が部活を辞めて、自分に様々なチャンスが舞い込んできて心から喜んでいる。しかし風助は桐島と仲が良かったし、素直に喜べない。うれしい気持ちと寂しい・やりきれない気持ち。
そして、いよいよ試合当日。いつもバレー部の試合を見に来ていた桐島の彼女はもう来ない。そして桐島の代わりに自分がコートに入っている。焦り・後悔の中で、桐島が試合中にベンチにいる風助にかけていた言葉の意味がようやく今分かる。
・沢島亜矢
→石ころを家に帰るまで蹴り続ければ願いが叶う。こんなおまじないで願掛けをする亜矢。
彼女の掛けている願いは一体?
亜矢はブラスバンド部の部長。いつも窓を見ながらパート練習をする。窓の外には、いつも友達とバスケをする竜汰がいた。竜汰がバスケをしていた理由は、桐島が部活終わるのを待つため。でももう桐島を待つ必要はない。だからもう今はバスケをする必要もない。
でも可愛い女子のトップグループにいる志乃も竜汰のことが気になっているようだ。亜矢は、気もそぞろにコンクール前の追い込みをするが、いまいち集中できず。
亜矢の恋の行方は。。。
そのほか、以下の章からなります。
・前田涼也
・宮部実果
・菊池宏樹
・東原かすみ~14歳
感想
菊池宏樹から始まり、菊池宏樹に終わる。
あれ?桐島は??
と思いますよね。でも桐島のことは、各章で少ししか出てきません。
本当に帯のとおり、「桐島が部活をやめる」ことで少しだけ変わる環境。それによって、恋が始まったり、始まらなかったり、何かに熱中できる人が羨ましくなったり。
本当に自分に直接関係のないようなことでも実は影響していたり。。。
高校生という青春まっさかり。いいなぁー若いなりにスクールカーストなど、今思うと取るに足らないことで悩んでいたことを思い出します。
私は、「宮部実果」と「菊池宏樹」の章がお気に入りでした。
それにしても、朝井リョウってバレーボールが好きなんだなあぁというのもジワジワ伝わってきます。ほかの部活の描写よりバレーボールの描写が細かいので。
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