【読書日記】世にも奇妙な君物語/朝井リョウ

こんばんは。

唐突ですが、世にも奇妙な物語はお好きですか?
タラリララッタラリララ、タラリラタッタタラリラリ~
にゃーーーーー

私は大好きで、小さいころからドラマでやるとなると父とテレビの前にスタンバイしておりました。懐かしい。
まぁ、今でもあまり変わらないですが・・・・・ただし、父ではなく今では主人と並んでスタンバイしております。

今回の本

朝井リョウさんの本は、なんだかんだと読んでおりますが、最近読んだエッセイでは爆笑しました。今回の本はどんな感じなのでしょう。おやおや、世にも奇妙な物語に似たタイトル。文字も似ておるぞい。

・・・ということを思いながら手に取った本です。

単行本をブックオフオンラインで購入して届いたときに本屋に行ったら、な・・なんと文庫が出ておりました・・・・くぅうう・・・

あらすじ

目次は真っ黒で、白文字で書かれる5つのタイトルがこれから始まる奇妙な世界の入り口のようでワクワクしますね!少しずつ紹介します。

第1話 シェアハウさない

とある居酒屋で一人で酔いつぶれる女性がいた。その名は浩子(ひろこ)。フリーのライターになって初めての特集企画が通り、誰かとお祝いをしたかったが親友に電話をしても夜遅いため来てくれなさそうだ。1人ではしゃいで飲んでいたが、いよいよ本格的に泥酔状態になってきた。しまいには、テーブルに突っ伏して動けなくなってしまった。意識がなくなる前に女性が自分の分も一緒にお会計してくれたようで、その女性にどこかへタクシーで連れて行ってもらったようだ。

次の日の朝。目が覚めると見知らぬ家に居た。そこにいたのは、四十代くらいの女性で休ませてくれたとのこと。感謝すると同時にふと壁に目をやるとホワイトボードに4人の男女の名前が書いてあった。なんともラッキーなことに次の特集で取り上げる予定のシェアハウスのようだ。ちょうど抜ける人がいるようで、その代わりにシェアハウスに入居することになったが・・・

第2話 リア充裁判

新たに施行された法律『コミュニケーション能力促進法』。

18歳以上の就労前の市民から無作為に対象者を選び、コミュニケーション能力を調査する能力調査会、通称『リア充裁判』が行われる。その時の証拠用にSNSで共有することが当たり前のようになった。もし不合格となった場合には、事務局から出される課題を行い合格しなければならない。

知子の憧れの姉のもとにもリア充裁判招集用紙が届いた。SNSをやっていないが、人との対話に自信を持っていた姉だったが、裁判ではコミュニケーションツールがあるのにも使用せず、一切のエピソードも写真もないため「ひとりよがりで、孤立している」と判断が下ってしまった。姉は課題のために強制的にさせられたコスプレに黒髪だったのにもかかわらず茶髪・パーマにさせられた。

いよいよ知子のところにもリア充裁判の招集書が届いてしまった・・・・

その他、以下のタイトルが続きます。

第4話 13・5文字しか集中して読めな

第5話 脇役バトルロワイアル

感想

どの話も現代にありうる話で、身近な話題が盛りだくさんでした。シェアハウス、SNSによる評価、ネットニュース、モンスターペアレント・・・そして最後の章では意外な登場人物たちが出てきます。

読み終えて、ふと表紙を見てみると空に浮かぶメリーゴーランドのような遊具から1人放り出されています・・・世にも奇妙な物語風で言うと、これまでの日常から突然非日常、奇妙な世界へと放り出されてしまったというところでしょうか。

この本の話で、ぜひ世にも奇妙な物語やっていただきたい!テレビの前でスタンバイしたい!

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