【読書日記】幻想古書店で珈琲を/蒼月海里

こんばんは!

そういえば、昨年の話になりますが北海道にもついに蔦屋書店が出来たのです!
あんなオシャレ空間が札幌近郊にできるなんて!!感激!!
私もオープンした週の三連休に早速連れて行ってもらいました。
・・・そう。 連れて行ってもらった のです。

長距離運転なんて、むり~~。高速まだ怖いし。行ったことない道なんて論外!!
案の定、蔦屋書店近くは駐車場待ちの車で並んでました。

今回の本

今回なぜ蔦屋書店の話から入ったかというと、今回の本は蔦屋書店で見かけて気になり衝動買いした本だからなのです。蔦屋書店の背の高い本棚に面陳されていて、その表紙の幻想的なところと本屋が舞台のようであること、不思議な色遣いに惹かれて手に取りました。

どうでしょう。ちょっとアンティークな色遣いではないですかね?知的な男性がソファに座り、近くには山積みになった本がたくさんあります。

あらすじ

名取司(なとり つかさ)は出勤したところ、なんと会社が無くなっていた。

いや、正確には社長が夜逃げしてビル入り口に謝罪文が貼られていた。

司は明日からのことを考えつつ、私物を手にして会社を後にした。

求人票を見たが、資格を持っているほうが有利なようだったので本の町、神保町の新刊書店へと向かった。古書店が並ぶ通りを過ぎ去り、大手新刊書店へ入ったところ、大学時代の友人と偶然出会った。しかも彼は書店員をやっているらしい。

資格の本を置いているフロアを教えてもらい、向かったが結局気乗りしなかった。帰ろうとしたところ、コーヒーの香りが鼻をくすぐる。香りを頼りに歩いていくと、突き当りの壁に木製の扉があった。どうやら、そこから香りが漂ってくるようだ。看板はないが、入ろうか悩んでいたところ、扉がひとりでに開き、体が投げ出された。背後では扉がバタンと閉まる。

シャンソンが流れ、木造のレトロな喫茶店内だった。

喫茶店かと思いきや、本がやたらと多く、壁一面の本棚に床の上にも本が積み上がり、塔を連ねている。まるで本で出来た森の中にいるようだ。

そして、そこには店主がいた。

この店の店主、亜門(あもん)によるとここは喫茶店ではなく、古書店だとのこと。

美味しい珈琲を入れてくれたが、『代償として、あなたの物語をお見せください』と。

しかも前払い。何もなかったはずの場所に薄い文庫本が現れ、これが司の本だと言う。しかし司の本の中身には本文がなく、「人生という名の物語に中身がないのでは?」と言われてしまった。

これをきっかけとして、司はこの不思議な古書店で働くことになった。

本はパタパタと鳥のように自由に飛び、魔法使いと自称する店主のいる珈琲店で。

感想

ページをめくると最初の方に人物紹介として、主な登場人物のイラストがあります。

イラストが無くても、文章内の描写からイメージできそうなので正直無くても良いかもと思いました。特に亜門は表紙のイラストとページ内のイラストで差がある・・・

本文内に挿絵はないので、好き好きかなと。

古書店に訪れる何かの縁が切れそうになっている人たち。縁が切れないよう亜門と司とで良い方向へと奮闘します。

本文中も様々な本が登場します。この本を読みながら、また読みたくなる名作もいくつかありました。

心が温まるストーリーに、ちょっぴりの魔法。そして繋がる縁。

全部で7巻あり、もう完結しているようなので自分のペースでゆっくり読むことができますよ。購入時には、1巻と2巻の2冊買うことをお勧めします。続きがすぐ読みたくなる。そんな本でした♡

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