【読書日記】本日も教官なり/小野寺史宜

こんばんは!

今日は、5月ごろに購入して少し寝かせていた本を読み終えたので紹介します。

この本は、自動車学校に通っていたときに「まさに今読んだ方がいい本では?!」と思い単行本でしたが奮発して買いました。でも単行本は持ち運び大変で中々読み進められず、最初の方に栞を挟んだままにして自動車学校を卒業してしまったのでした・・・

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今回の本

自動車学校の教官が主人公です!購入当時、まさにS字とクランクで苦労していました。

帯に、「四十半ばの教官が人生最大のS字・クランクに差し掛かる」との文言があったので、気になって買ってしまいました!

あらすじ

四葉自動車教習所で働く益子は四十代。バツイチ。17歳の高校生の娘がいるが別れた妻の方と一緒にいる。自動車教習所では教官をし、一日八時限もち、幅広い年齢の方に教習をしている。

ある日、仕事の帰り道に元妻から電話があった。なんと娘が妊娠したという。相手は同じ高校生の彼氏とのこと。今度、相手方との話し合いがあるので、その場に同席してほしいという内容だった。もうしばらく娘にも元妻とも会っていない。

そもそもの離婚理由は、以前勤めていた会社で精神的に追い詰められ、鬱と診断されたが妻には理解してもらえず、話相手が欲しくて、たまたま飲みに誘っただけの女性との間柄を妻に誤解されたことだった。最後まで誤解は解けず、娘ともなかなか会わせてもらえなかった。

その時の女性とは、その後交際に至り今も続いているが遠距離恋愛となっている。そして、娘の妊娠により父親としての仕事を任されてしまった。

一方、仕事では35歳のAT限定でなかなか運転に慣れずに、危険を感じると自分でブレーキを踏む前に教官に「先生!ブレーキ!!」と教官用ブレーキを踏むよう呼びかける教習生や70歳になるおばあちゃんが一念発起して免許を取りにきたが、反応が遅くS字とクランクに大苦戦したりと一筋縄ではいかない教習生たちに指名されている。励まし、アドバイスをするが時には厳しいことも言わなければならない。

仕事でもプライベートでも難題が降りかかって、教習でいう最初の壁であるS字とクランクのよう!益子は全ての難題をうまく解決できるのか?!

感想

あらすじに少し書いた、35歳の女性がまるで私みたいでした(笑)でもそこまで酷くなかったと思いたい。教習車に乗っていると、ついつい色んなこと話しちゃうんですよね。路上に出たら、この道よく通ったことあります!とか、ここのお肉屋さん美味しいんですよ!とか。

教習所に通っていた頃を思い出しながらも、主人公に突如降りかかる難題にハラハラしながら楽しく読むことができました。

特におばあちゃんが苦戦しているところは、ハラハラ度高めで応援しながら読んでいました。

これから免許取ろうと考えている方にもおススメな本でした。

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