こんばんは。
今週も1週間始まりましたね。でももう月曜日も終わっちゃうのであと、少しで土曜日!!待ってろ休日!!
で。月曜日からちょっと切ない、心に響く本を紹介いたします。
2015年に映画化されて、樹木希林さんに市原悦子さんも出演し、樹木希林さんが最後の映画にすると言って話題にもなりました。
もう2年前になってしまいましたが、未だに映画の方は見れていません。なぜなら、号泣するから。絶対泣きすぎて疲れちゃうから。
ここ2年間で読んだ本の中で、読みながら泣いた時の涙の量は、この本が1番多いと思います。
内容は、じっくり味わって欲しいので、ちょっとだけ。
今まで本気でどら焼きを作っていなかった、向き合っていなかった千太郎。そこにあるお婆さん徳江がバイトとして雇ってくれないかと訪ねてくる。時給は2百円でいいと言う。
徳江と一緒にどら焼きの「あん」からこだわり一つ一つ丁寧に作るようになり、お客も入るようになるが、徳江の指を見て、客足が遠のいて行く。徳江の指は病気により曲がっていた。
徳江自身も自分が原因で客足が遠のいたことを知っている。知っているからこそ、元の療養所へ戻った。
千太郎も徳江も壮絶な人生を歩んできている。冒頭で大してどら焼き作りに熱を入れていなかった千太郎が、泣くのを我慢して呟く言葉がある。一緒に過ごした徳江との日々を思い、また自分の人生を悔いていることを濃縮しているようだ。
「おいしいどら焼き、いかがですか」