【読書日記】キャベツ炒めに捧ぐ/井上荒野

こんにちは。

今日は、こちらの美味しそうなタイトルのこちらの本を紹介致します。



出てくる惣菜がとにかく美味しそうでした!

この本は惣菜の名前がついた各章ごとに語られる3人の女性のお話です。さっそく内容を紹介していきますね。

お惣菜屋さん『ここ家」には、現在3人の60歳代の女性が働いている。ちなみに3人は、それぞれの事情により独身である。

オーナーである江子(こうこ)、麻津子(まつこ)、郁子(いくこ)。3人合わせて『来る、待つ、行く』として雑誌にも取り上げられ、連日お昼時にはサラリーマンたちが弁当を買い求めてやってくる。

以下、章ごとの紹介です。

・新米

その3人が平和(?)に働いていたある日、新しい米屋さんが「ここ家」を訪れた。新しいお米屋さんの名前は、春日進(かすが すすむ)。来る待つ行くの3人に新たに「進む」が加わった。進は若く、顔も整っている。3人は、色んな意味で色めき立つのだった。

・ひろうす

江子の話。なぜ独身になったのか。江子の元夫は、「白さん」こと白山音彦。江子は、白さんへ日曜日の朝に電話をかけて元夫の家へ遊びに行くが白さんは再婚している。この奇妙な関係は、なぜ生まれたのか…

・桃素麺

これは、麻津子の話。桃素麺とはいかに。

料理上手な母親が麻津子が小学生1年か2年ぐらいの頃に開いたクリスマスパーティで作った奇抜な料理、それが桃素麺。

甘いような酸っぱいようなでほとんどの友達が残して、台所で捨てている母親の背中を見て寂しく思う麻津子。

母親は張り切り過ぎて一周回って奇抜なものを作ってしまったよう。桃素麺を中心とした麻津子の周りの人たちの話。

・芋版のあとに

郁子の話。郁子は旦那を半年前に亡くし、実は子どもを2歳で亡くしていた。ある日届いた、一通の同姓同名宛の年賀はがき。これによって郁子は一歩進みだした。

・あさりフライ

江子の話。あさりフライは白さんから別れを告げられた時に食べていた食事。あさりフライを作るためにここ家の3人プラス米屋の進と潮干狩りに行くも時期が合わず、アサリは得られず。

アサリは取れなかったけれど、江子も一歩進み出す準備ができる。

・豆ごはん

麻津子の話。麻津子とそのボーイフレンドである旬。旬はバツイチ。なぜ昔、いい感じだった麻津子と結婚せずに別な人と結婚し、別れ、今また麻津子の側に来ているのか。

豆ごはんは豆を後に入れた方が色合いが綺麗。でも最初に入れておくと豆の味が米に染み込む。あなたは、どちらが好きですか?

他5話。読了後すぐは、あまりこの本が好きになれなかった。

特に江子が。だって不自然で嫌がらせとしか思えない関係を元夫にしているのだもの。

だけども、こうして各章ごとに書き出してみると、みんな不器用ながらも進が来たことによって、一歩ずつ新しい道に進もうとしているよう。

不器用で、もどかしくて、でも最後には応援したくなるようなお話でした。

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