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今回の本
前回読んだ『装幀室のおしごと』が面白かったので、ネットオフで作者買いをしてみました。
あらすじ
プライマル・ランドのコスチュームグループで働く桂木有栖は夢の世界で働きながらも夢を見られなくなっていた。
そんなある日。メインキャラクターのクーガーの中のダンサーが熱中症でショー中に倒れてしまった。
有栖が駆け寄ると既に社長の久我がそばに居た。
しかし、ゲストの前でクーガーの頭部を外すことに躊躇っていた。
有栖がそんな久我に対して怒りながらクーガーの頭部を外し、止められたが付き添いで救急車に乗って病院へ行った。
久我はキャストに対して、このテーマパークが好きだという思いを利用して業務委託やアルバイト形態で働かせて見合った報酬を払わない。
見返りはゲストの笑顔だけ。どれだけ献身的に働いても正社員登用はなく何年もフリーターで働き続けるキャストを見ると有栖は悲しくなってくる。
こうして有栖の夢は魔法は解けたのだった。
今回の件で会社がとことん嫌になった有栖は退職届を出した。
職探しをしていたら、不思議なDMがポストに直接投函された。
紙の上の古城のチーフ・マーケティング・オフィサーの求人で随時面接をしているとのことだった。
怪しく思いながらも面接会場へ向かうと道に迷い、白馬に乗ったイケメンと出会い…着いた先は大きな古城だった。
その古城ではカボチャ頭のジャックや話す黒猫、ナルシストなゾンビにオネエの狼男、そしてヴァンパイアがいた。
有栖は彼らの望みである人間に喜ばれるテーマパークを作る手助けをするが、人間を従業員にはできないし、電気も引けない!
有栖は、どうやってモンスターランドを作り上げる?!
感想
最初は、さっぱり先行きが見えなくて心配しながら読んでいました。
プライマルランドの社長がちょいちょい口出ししてくるところが可愛いですね!
きっと有栖を放っておけないんだろうなぁ…と妄想したりして!
「おばけ」とタイトルにあったので、てっきり幽霊 ゴースト系かと思ったら、モンスター 怪物の方でした。
ヴァンパイアやフランケンシュタインにゾンビ…
モンスターランドの設立の秘密とカースの秘密を知り、ラストの3回目のプレビューを読んだ時、『良かったね』の涙が…
読んでいたらふとUSJのハリポタを思い出してしまいました。行ったことないから行きたいなぁ。
さて有栖が、どうやって人間に正体をバレずに喜んでもらえるテーマパークを作り上げたのかは、ぜひ本作を読んで確かめてくださいね!
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