計画無痛分娩について
妊娠後に出産方法や産院について調べていたところ『無痛分娩』というキーワードを知り、良いなとは思っていましたが、通常の分娩費用よりかなりお高くなることから無理だろうな・・・とは思っていました。
しかし、妊娠中期ごろにこれまで通っていたところから産院を変えたいという気持ちがあり、主人に相談したところ無痛分娩を行っている産院で出産することにしました!
無痛分娩について調べまくったのですが、大きく2つの方法があるようです。
『陣痛がきてから産院に行って麻酔を使って無痛分娩を行う方法』と『事前に出産日を決めて産院で陣痛促進剤、麻酔を使って無痛分娩を行う方法』です。
異なる点は、陣痛開始時に病院にいるかどうか。
前者の『陣痛がきてから産院に行って麻酔を使って無痛分娩を行う方法』では、通常の分娩と同様にある程度陣痛の感覚が短くなるまでは自宅などで待機してから産院に行くようです。
私は、後者の『事前に出産日を決めて産院で陣痛促進剤、麻酔を使って無痛分娩を行う方法』いわゆる計画無痛分娩で出産しました。
出産に対しての恐れはあまり感じていなかったのですが、外出先での突然の破水や陣痛に恐れがありました。
陣痛タクシーも手配し、色んなシチュエーションでのシュミレーションを試みたのですがそれでも不安は取り除けず、計画が出来るならばしたいというのが本音でした。
無痛分娩に関しては、病院によっては麻酔科医が常勤していないところもあり場合によっては無痛分娩に対応できないことがあるようです。
札幌市の無痛分娩可能な産院といえば、東豊病院・はだ産婦人科がありますが口コミをみると東豊病院は麻酔科医常勤ではないようなので、場合によって無痛分娩にならない可能性があります。
一方、はだ産婦人科では院長が麻酔科医でもあるので何事もなければ、希望通り無痛分娩になるようです。
私は、こちらのはだ産婦人科で出産しました!
出産前日
先生と妊娠36週ぐらいで出産日を決めて、その前日から入院でした。
入院当日(出産前日)は夕方に病院へ行き、受付後は妊婦検診の流れ通りに検尿・血圧測定・体重測定したあとにベッドに案内されて入院着に着替え、内診を受けました。
このときに私は子宮口1.5cmだったのでバルーンを入れ、その後NSTを30分。
出来ればその日から翌日の朝にかけてバルーンが抜けている(=子宮口が開く)方が望ましいとのこと。
NST後は病室にて夕食をとり、再度NST。そしてその夜は眠剤をもらえたので、しっかり寝て明日の出産に備えたいところ・・・ですが、眠剤飲んでも痛みで頻繁に目が覚めました。
この時の痛みは、冷や汗が出るぐらいでした。人によってさまざまかと思いますが、私の場合は、生理痛の2倍ぐらいの痛みに感じました。(ちなみに私は生理痛は普段ほとんどありません。)酷い下痢を堪えるくらいのお腹の痛みだったと思います。
出産当日
早朝に血圧と体温測定をし、LDRで朝食をとりました。朝食は病室でとってからLDRに移動でも良かったのですが、さっさと移動したかったので先に移動しました。
その後にNSTをしながら先生を待ちつつ、看護師さんとお話。この後は、促進剤を入れて痛みが出てきたら麻酔を開始するので昨晩のように痛みを我慢しなくて良いとのこと!!
先生の内診でバルーンが抜けかかっていたので、そのまま抜いてもらい子宮口5cmで赤ちゃんの頭も下がってきているようでした。
一回バルーンを抜いたので痛みが遠ざかるかもとのことでしたが、1時間ほどしたら陣痛が痛くてナースコール・・・麻酔前にトイレに行くと、おしるしが!!
おしるしについては、出産前からちょっと出血があるたびに「これっておしるしでは!?」とびびっていたのですが、本番のおしるしの量は半端じゃなかったです。生理2日目の夜ぐらいの量が出てました。
トイレ後に麻酔処置をしてもらい、30分後ぐらいに人工破水しましたが麻酔で痛くなかったです。
人工破水後1時間ほどで主人が到着。その時は10分間隔で痛みがありましたが、30分後には5分間隔に。痛かったですが前日のバルーンの痛みよりは耐えられる痛みでした。この時点で子宮口6-7cmでした。
その1時間後・・・急に下腹部に力が勝手に入り、ネットなどの体験談で見ていた通り、ウンチを踏ん張りたくなる感じに!必死でナースコールし、「いきみたい」と伝えると子宮口を確認され、椅子があっという間に変形し分娩台に。
先生到着して励まされ、2~3回いきむと赤ちゃんが出てきてくれ、産声もすぐにあげてくれました。生まれたばかりの赤ちゃんを腕に抱かせてくれました。
その後に胎盤は痛みなく出てきましたが、産道が切れているとのことで15分くらいかけて縫ってもらいました。
処置がすべて終わったら、改めて赤ちゃんを腕に抱かせてくれて主人と3人に。
その間に分娩台になっていた椅子はベッドに早変わり。しばらく赤ちゃんを愛でて、診察のために赤ちゃんが連れていかれた後、食べそこなっていた昼食とおやつをLDRで主人とシェアして食べました。
食べる気力があまりなく、ほとんどを主人にあげた覚えがあります。(たぶん)
入院生活
出産当日の夜は赤ちゃんとは同室にならなかったので、その日は今後に向けてしっかり寝て体力回復させました。
翌日の昼頃に赤ちゃんを病室に連れてきてくれて、オムツ替えの方法を教えてもらいました。そのまま赤ちゃんと一緒の生活が始まりました!
出産前日と出産当日は大部屋だったのですが、3日目からは個室が空いたので(個室を希望していました)部屋を移りました。
部屋を移って思ったことは・・・うちの子の泣き声けっこう高くて大きいから個室でよかった!!!
3時間おきに起こして母乳とミルクを飲ませるのですが、お世話は初めてなのでミルクは作ってすぐにあげなきゃいけないと思い、起こす直前にミルクを作っていたのですが先に泣いて起きちゃったときは焦りました。
泣いてる赤ちゃんの乗ったコットを押して、調乳室へ行くのですが泣き声が響き渡っているので、心の中で周りにすみませんと謝っていました。
大抵はミルクかオムツで泣き止むのですが、6日間の入院のうち1日だけ何をしても泣き止まなくて精神的に参った日がありました。
泣き始めたのが夜中の3時ぐらいで何をしても5時ぐらいまで泣いていて、ナースコールしました。
はだ産婦人科の看護師さんや助産師さんは優しい人が多く、ちょくちょく様子見に来てくれます。この日も一旦預かってくれて、少し寝た方がよいと睡眠を取らせてくれました。
この日は今でも思い出せるくらい途方に暮れたなぁ。明けていく空を見ながら、赤ちゃんと一緒に泣いていました。
ちょうどその日の夜に院長のお話など入院されている方たちでお話するというお茶会が開かれました。
その中で院長が赤ちゃんが泣くのは、ミルク・オムツ・眠い・抱っこ のどれかだと仰っていて(たぶん)目から鱗が落ちたような感じがしました。
そっか!泣き止まなかったのは、抱っこしているときに私自身が不安気な顔していたし、ましてや一緒に泣いてたからかも!と気付くことができました。
お茶会は21時から深夜0時ぐらいまで開かれ、正直眠かったのですがとても有意義な時間を過ごすことができました。
そういえば、なんと院長自ら紅茶を入れてくれていました。
残りの入院生活では特に泣き止まなくて困ることもなく、順調に過ごし退院することができました。
費用と生命保険
私の場合は、会陰切開や無痛分娩で起こりがちだという吸引・鉗子で赤ちゃんを引っ張り出すことはなかったのですが、産道裂傷があったので入会していた保険会社に問い合わせるといずれも保証対象でした!!
また、初産婦は出産前日に入院してバルーンで子宮口を広げるのですがそれについて先生が入院計画書を記載してくれていたのでそちらも合わせて保険会社に入院保険が適応になるか問い合わせると対象になりました。
私が入っていた保険はニッセイとコープ共済です。
コープ共済は妊娠中期に入会したのですが、トドックにも入会するとチャイルドボックスやいろんなプレゼントももらえて本当にお得でした!!掛け金も高くないですしね!
ニッセイは1日でも入院すると30万円近くが振り込まれるタイプの保険に入っていたので、かなり助かりましたよ!むしろこの保険だけで自腹の22万円の無痛分娩費用がチャラになってプラスになったくらい。
親知らず抜歯の際にもお世話になった保険です!!
計画無痛分娩での出産の感想
私は出産の痛みよりも突然の破水や陣痛が怖かったので、『計画』というのは本当に心が楽になり安心して出産予定日を迎えることができました!!
一度経験したら計画無痛分娩以外に選択できないかも・・・
と思うくらい他の人の分娩レポートなど見ていると感じます。
現在、第二子を妊娠中ですが最初から計画無痛分娩を希望しました!!
コロナ禍ではありますが病院側で対策されているので、主人も赤ちゃんの顔を入院中に見にこれて良かったし、私も主人と顔を合わせることができて気持ち的に楽でした。
はだ産婦人科のいいところは、やはり小児科も併設しているところでしょう!!
生まれてから定期検診や予防接種が山のようにありますが、妊婦の頃から通い慣れた病院で診てもらえるのはありがたいです!
また、ワクチンの日と検診の日で時間帯や曜日が決まっているところも安心して通えるところだと思います。
新生児を幼稚園や保育園にすでに通っているちょっと大きな幼児たちと一緒の待合室で待たせるのはちょっと不安がありませんか?
これからもまだまだお世話になりたい病院です!