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今回の本
十角館の殺人を読み終えた後に、どんでん返しをもっと読みたいと思い手に取った一冊です!
シリーズ化していて、現在は3まで出ているようですね。好きな作家さんの載っているシリーズから読んでもよさそうですね。
あらすじ
『書く機械』 有栖川有栖
書籍出版部に移って2ヶ月の栗山は編集長とともにデビューして2年の作家 益子を担当することになった。
益子は悪くないがよくもない作家だったが編集長は彼には大きな力があり今は眠っている状態だと言う。
その夜に食事をしながら新しい担当として益子に紹介されることになり、二次会の文豪バーに行ったが編集長が益子に対して挑発するように罵声めいた言葉で今後の素晴らしい展望について説いていく。
益子もやる気を見せ、場所を変えて出版社に皆んなで行ったがB1までしかないはずなのに、エレベーターはさらに下へ降りてゆく…
果たして下には何があるのだろうか…
感想
最初の2作は、さすがと頷くくらい素晴らしいどんでん返しでした。
6篇の中でも特に印象的だったのは有栖川有栖の『書く機械 ライティング・マシン』でした。
いつしか自分も新人編集者の栗山に憑依したかのように、繰り広げられる饒舌な編集長と期待の作家との怒涛のやり取りを目の前で見ているかのようでした。
そしてラストの結びでも期待を裏切らない。
これまで有栖川有栖さんの本を読んでいなかったので、他の長編も読んでみたいと思うキッカケになりました。
綾辻行人さんのは再生する身体が題材になっているので、ちょっと不気味ですがラストは綺麗などんでん返し!
シチュエーションも様々な本作は、どの短編から読んでも大満足の豪華な文庫本でした。
通勤時間や隙間時間に最適です!
なお夜寝る前は、夢に見るかもしれないので個人的にはオススメしません…
改めて装画をみると、橋が上下の反転して映っていますが、下の方には怪しげな人がいますね。
凝っています!!
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