こんばんは。
札幌は、週に何度か雪は降るものの、まだ根雪にはなっていません。
我が家のイベントとしては、来月には家族が1人増えているので今からその生活にドキドキ・ワクワクしています。
あ。粉ミルクまだ買っていない・・・
こんな風に抜けがあるかもしれないので、今日明日で準備を万端にしなくては!!
Contents
今回の本
いきなりですが私は、ミニチュアで作る世界が大好きです。田中達也さんの作品とかもうたまりません!
今回の本は、装丁買いをしました。こういう感じのミニチュアで表現している本を本棚に面陳して眺めたい。。
私は単行本の方を買いましたが、文庫の装丁もいい感じですね!
あらすじ
早坂家、父・母・娘の3人家族。この家族もあと1時間で終わりを告げる。
きっかけは父の不倫だった。離婚が決まったとき、母は素早く自分の引越し先を決め、娘は高校の寮に入ることにしたため、今まで住んでいたマンションは売り払うことになったのだ。
最後の家族会議ということで、母からの提案により今まで家族に内緒にしていた秘密をそれぞれ暴露し合うことになったが、意外と秘密は見つからなかった。
そんなとき、ふと父のPHSが鳴った。
なんのメールかと娘が見てみると、
『適番でメールしてみました。友達になろうよ。ドライブとか食事とか』
との文章が。迷惑メールだと娘は父にPHSを返すが、父は友達が欲しいから返信したいと言う。
しかも母も乗り気だ。母が家族3人を連れてドライブに連れて行けるか返信してみてと言う。
家族3人最後の団欒をしていたはずが、20代の男性 岡田が運転するコンパクトカーに3人乗ってどこかへドライブに出ていた。
結局、あの後に返信して待ち合わせ場所を決めて車で迎えにきてもらったのだ。
実は、岡田は当たり屋などの普通ではない仕事をしており、その仕事から抜けるために出された条件が上記のメールをして、誘いに乗って来る人がいれば抜けることができるというものだった。
不思議な組み合わせ4人のドライブがこれから始まる。
感想
最初は不穏な感じでスタートしましたが、読んでいくうちにどんどん引き込まれました。
岡田の言葉がすごく印象的でした。
『過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。進行方向をしっかり見て、運転しないと。』
過去を振り返って、あの時ああしていれば・・・と後悔することもありますが、たまに確認するぐらいがちょうど良い。
ああ、なるほどなぁ〜と心にスッと入りました。
第一章の後は、岡田の心配をしていましたが、最後の章で救われました!
悪いことをやっているけれど、なんだかんだ登場人物を嫌いになれない。そんな魅力溢れる登場人物が多い本でした。
最後で伏線が回収されてスッキリしました!単純だけど単純じゃない。優しくないけど優しい。そんな矛盾した感じが癖になる本です。
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