こんばんは!
すっかり秋めいてきました。北海道は、もう雪虫が舞う時期です。
雪虫ってご存じでしょうか。詳しくは、説明しませんが白くて小さい虫です。これが群れになって飛んでいるところにうっかり突っ込んでしまうと、服の表面が雪虫だらけ・・・小さいから繊維にからまって取りにくい。しかも口に、鼻に、目に入る。邪悪な虫です。
これから北海道に来る方、雪虫にご注意を。
Contents
今回の本
本屋さんの時代物コーナーで「何か面白そうな本はないかな~」と平積みされている本を眺めていると、目に飛び込んできたコチラの本。
金四郎って、あの遠山の金さん?その妻って??
・・といろいろな疑問がわき、手に取ってみたら面白くって購入した次第です。
あらすじ
旗本としては上位にあたる堀田家の長女である『けい』。長女であるが故に、しかるべき家柄へ嫁ぐ立場にある。
ある日、けいは父から嫁ぐようにと命じられた。相手は、長崎奉行の遠山家の長男である金四郎だという。長崎奉行は、家格は低いが有能な人間が役職に就く傾向があり、その長男も型破りで町人の遊び人として暮らしているとのこと。しかも金四郎は婚姻について了承していないので、押しかけ女房というものになれという。世間知らずな けいは、書物でしか町人を知らない。
父親から金四郎の押しかけ女房になれと指令を受け、さっそく町娘の姿をし、一人で金四郎のいるという浅草の諏訪町へ向かった。ところが、ちょうど諏訪町では水練の練習として男たちが川に飛び込む様子を見学する者が多く、かなり混雑していた。あまりの喧噪と人混みに足がすくんでいた けいに声をかけてきた1人の男。身をやや崩したような恰好だが顔立ちには気品がある。用を問われ、正直に遠山金四郎の押しかけ女房になりに来たと話したところ、実はその男が遠山金四郎本人であった。
金四郎からは自分の女房になると苦労すると拒否されたが、けいの嫁見習いでどうかという提案で納得してもらえた。
金四郎の住んでいる料理宿といった風情の船宿に住むことになった けいは、慣れない町人生活を送りながら様々なことに挑戦していく。博打や料理宿の看板娘など、初めて経験することばかり。そんな日々の中、けいと挨拶をしたばかりの博打の胴元が何者かに殺された。
金四郎たちとともに真犯人を探すことになった けい。
真犯人はだれなのか。そして、金四郎との関係はどうなるのか??
感想
遠山の金さんといえば、「この桜吹雪が目に入らぬか~?!」の勧善懲悪の時代劇を思い出します。武家から町人として暮らす金さんのところへ嫁いできた嫁にスポットを当てた本作。
武家のお姫様なので世間知らずで、ふわぁっとしているけれど頭は良い けい。
読んでいて微笑ましく、応援したくなる女の子でした。武家で育っているので、基本的には旦那を立てていますが、料理宿に訪れる江戸っ子町人や岡場所で働く女性たちと触れ合うたびに素直に学んでいく姿。それに、料理を頑張って練習している姿も可愛いし、面白いです!
続編ないかなぁ~。ぜひ続編を読みたい本です!
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