こんばんは!
突然ですが[小説すばる]をご存知ですか?
「とっくに知ってるわよ!今さらなんじゃい!」という方も「なにそれ?」という方も少しお付き合いくださいな。
私が小説すばるを知ったいきさつを少し。単行本や文庫本の一番最後の方のページに[〜に掲載していたものを一部加筆]とか書いてますよね。その頃の私は、もっと多くの作家さんの話を読んで、贔屓の作家さん作りたいな〜と思っていたのです。
オール讀物は、ちょいハードル高いし、もっと最近の作家さんが書いてて、知ってる作家さんも載ってる方がいいなぁと探して行き着いたのが、[小説すばる]です。しかも最近は、絵本でブームのよしたにしんすけさんが表紙を描いています!
これは!初心者でも手に取りやすいぞ!ということで、4月から毎月買っています。読み切っていないです。でも買っています。(笑)
Contents
今回の本
さてさて、なぜに小説すばるについて語ったかと言いますと、今回の本は小説すばるでの対談集で知った作家さんなのです。
2019年9月号の小説すばるでは、今村翔吾さんと岩井圭也さんの対談が載っています。文中で、この[火喰鳥]がなんと1ヶ月で書き上げた作品と知り、読んでみたくなったのです。
ちなみに対談が載っていた小説すばるは、こちら。
あらすじ
松永源吾は、かつて江戸随一で『火喰鳥』と言われた火消しだった。頻発していた火事に駆けつけ、火が燃え盛る家に取り残されている人がいると聞けば、迷わず火の中に飛び込み助けに行くような。
しかし5年前の事件により足を痛め、火消しを辞めて妻の深雪と貧乏な浪人暮らしを送っていた。ある日、源吾のもとに出羽新庄藩から遣いがやってきて、話を聞くと藩の火消し組織を再構築してほしいとのことであった。しかも、再構築にかけられる予算はかなり少ない。
火に対してトラウマがあり躊躇していたものの、再び藩に仕えると得られる報酬は多く、妻の強い勧めもあり引き受けることになった。
まずは火消し組織に必要なメンバー探しであるが、既に火消しとして活躍している者を雇うような金は無い。悩みながら町を歩いていると火消しに必要な能力を持った者たちと出会うが、皆それぞれ複雑な事情を抱えており、これを解決せねば引き抜き出来そうもない。
源吾は、無事に火消し組織を再構築できるのか?
そして、源吾自身のトラウマは、克服できるのか?
感想
正直なところ、火消し組織については難しくて、ちゃんと理解できていません!
ですが組織のところは続編を読みながら追々理解していくとして、読み流してもついていけます!大丈夫です!
全体としてテンポよく進み、時代物ならではの義理・人情も感じられ読み応えたっぷりでした。
前半は火消しメンバー集めの話で、後半は集まったメンバーでとある組織に立ち向かっていく話となります。火消しvs火付け となるのですが、火付け側の事情も涙なしでは読めませんでした・・・
シリーズ化しているので、1巻である本作を読み終えた後に本屋で早速2巻を購入。
次からは、どのような話になるのか楽しみです!
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