【読書日記】ルビンの壺が割れた/宿野かほる

こんばんは!

最近は良いペースで読書が進み、積読が順調に消化できています。
年末にブックオフ店舗で購入した単行本にもようやく手を付けることができるようになってきました。

それでも!本屋に行くと新刊が目に入って買っちゃうので、積読は1歩歩いて二歩下がるくらいのペースにしか減ってないのかもしれません・・・・

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今回の本

2017年に発行され、店頭では一面この本だらけになっていたのを覚えています。

私が購入した単行本の奥付を見てみると、

発行 2017年8月20日

4刷 2017年9月20日

となっていました。たった1か月で4刷されるって、相当人気だったのですね。改めて実感です。

あらすじ

本文は、2人の人物のフェイスブック上でのメッセージのやり取りで進みます。

水谷一馬は、たまたまフェイスブックを始めたところ未帆子(みほこ)のアカウントを発見し、思わずメッセージを送ってしまう。

未帆子は29年前に結婚式当日に行方不明になってしまった人だった。

結婚式当日に未帆子が来ず、連絡も付かない状態になり、それからしばらく式場の悪夢を見ていた水谷一馬だが今ではもう53歳。そして病に侵されている。

最初は一方通行のメッセージで返事は不要としていたが、水谷がガンに侵されていると知り未帆子からの返信が来るようになる。

フェイスブック上のメッセージの往復が続き、大学生時代の演劇の話など懐かしい話から、それぞれの当時の状況など綴られていくが・・・・

感想

発行当時、あんなに書店で推していたのにも関わらず、読まなかったのには理由があります。

ネットでの口コミを見ていると、嫌いな人と好きな人で結構分かれる本だったからです。その時は、嫌いな人がある一定数いる本を読む勇気・気力がなかったのも理由の一つです。

ある程度のイヤミスを読んできたので、今回ブックオフでたまたま目にし、今こそ読んでみる時では?と思い購入しました。

所々で小さなモヤっとが最後に回収されて、スッキリしたのと後味の悪さとで混沌とする読了感でした。(笑)

私は嫌いではないかな。途中、性的な描写もあるので苦手な人は結構いるだろうなとも思いました。

読み終えた後にふとした疑問を感じ、『ルビンの壺』についてグーグル先生に問いかけてみました。なぜ、タイトルが『ルビンの壺が割れた』なのか。ウィキペディアでは、端的に言うと黒い方に注目すると「向かい合う2人」が見え、白い方に注目すると「壺」が見えるけれども決して2つが同時に見えることはないとのことでした。

タイトルの『割れた』というのは、同時に見えることがなかったものにヒビが入ることで片方ずつしか見えていなかった事柄が両方見えることができるようになったという意味なのかなぁと邪推してみます。

おすすめ関連書籍

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