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今回の本
ずっと読んでみたいと思っていたのですが、なかなか手を出していなかった一冊。
この夏のフェアで対象になっているのをみて、今こそ読むときだ!と天啓を受けて購入しました。
あらすじ
曽根崎薫は中学1年生。
パパはゲーム理論の分野では偉い学者であり、1年の大半を兼任のマサチューセッツ工科大学で過ごしている。
薫のママは双子の片割れである忍を連れて出て行ってしまったから、薫の日常のお世話はシッターにお願いしている。
ある日、薫は校長室に呼び出された。
少し前の潜在能力試験で全国1位だったからだ!
しかし実のところ、その試験問題を作ったのはパパだったのだ。何度も問題を作る試験台として問題を解いていたから良い点数なのは当然だった。
この問題をパパが作ったということは校長先生は知らない。
よく知った問題を目にして喜び勇んでついつい解いてしまったのだ。
校長先生と一緒に居た男の人は大学医学部の教授 藤田先生といった。
どうやら医学部で研究をしてみないかという話だった。
普段の成績は良くないが、潜在能力があるとしてその隠れた能力を引き出したいとのことだ。
その後、話し合いがあり週に2回大学に行き研究をすることになった。
メディア好きな教授とライバル研究室、そして藤田研究室のスーパー高校生 佐々木君に指導してくれる桃倉さん。
さっぱり分からない分子生物学の専門書と研究内容を抱えて、内緒で中学のクラスメイトの力を借りることに。
ある日、薫の行った実験で大発見があり教授は大喜びで世界的に権威ある雑誌に論文を投稿しようとしたり記者会見をしようとしたり…
薫はクラスメイトの力を借りてなんとか事態を乗り切ろうとするけれど二転三転して…
感想
現在は育休中なので久しぶりに分子生物学の実験内容を見て楽しかったです!
読みながら「泳動時間が長いからあの実験かなー?」とか「インパクトファクター!久々に聞いた!」などなど思いながら。
シークエンス結果が出たらblast検索したりしないんだろうか?というか新規配列だからデータベースにのってないのかな?なんて…
最初は薫に対して危なっかしくてハラハラしていましたが、雲行きが怪しくなり大人の尻拭いをされそうになっているのをみて応援したり共感したりとかなり小説にのめり込んでました。
高校生医学生の佐々木くんとパパがカッコ良すぎる!
そして桃倉さんの勇気ある行動も。その後が1番気になるし、このままで終わってほしく無い人物です。
カドフェスで続編と並んで置いてたのですが、続編も一緒に買わなかったことが悔やまれます!
いつも大量に本買うくせになぜこんなところで節約したんだ自分よ…
なんと続編が出るまで12年空いてるという驚き!
続編が出ている今、読んでよかったと心底思います。
ホットなうちに続編も読むぞ!
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