【読書日記】宮辻薬東宮/宮部みゆき 辻村深月 薬丸岳 東山彰良 宮内悠介

こんばんは!

最近の私は色んなアレルギーに悩まされています。
雪が解けて粉塵やpm2.5によって鼻水がズビスバー。お次は、謎の左瞼が腫れる事件(3時間後にはもとに戻りました)。
そして、今は唇が荒れに荒れまくって唇崩壊中。
以前に唇については、コーフルを紹介しましたが今回はコーフルだけでは心もとなく、新たな市販薬を投入しました。
その話は、また後日・・・

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今回の本

題名からして、豪華!著者の頭文字を一字ずつ取っています。リレーミステリーアンソロジーです。ちょっとホラー系。

紫一色の装丁で題名が大きくドドーンと中央に。インパクトある表紙です。

あらすじ

早速、あらすじを少しだけ紹介します!

【人・で・なし  宮部みゆき】

→給料日後の最初の金曜日。僕と先輩は居酒屋にきていた。2人だけで『栗田くんが会社を辞めてくれたお祝い』のためだ。栗田君とはつい一時間ほど前に退職願を出してきたばっかりの入社3年目の後輩だ。

栗田君は不作法で、女性差別が酷いことから周囲とうまくいかず、どの部署に行ってももって数か月だった。ついには先ほど退職願を局長につきつけ、先輩のパワハラが酷いとか自分が有能であるからみんなが嫉妬しているということを熱弁した結果、局長から退職願を受理されたのだった。

僕と先輩の2人で栗田君に関する苦労話をしていたが、話しているうちに栗田君は『人でなし』だという結論に至った。『人・で・なし』とは基本的には人であるが、僕が昔経験した『最初から人でないもの』に遭遇してしまった出来事を話す流れとなった。

それは、15年前に宝くじで当てたお金でとある町に家を買ったことから始まる・・・

【ママ・はは  辻村深月】

→私はスミちゃんの引っ越し準備を手伝いに来ていた。引っ越し当日は明日だというのに、ついついアルバムに見入ってしまう。スミちゃんの成人式の写真を見ると、綺麗な藤色の着物を着ていた。写真を見ながら、スミちゃんと私の職場についての話に戻る。

スミちゃんも私も20代後半。ともに小学校で教師をしており、スミちゃんとは最初に赴任した学校で仲良くなった。私は今、1人の児童の母親に悩まされている。教科書の内容や体操着が汚れた場合その場で子供たちに洗わせる時間を作ってはどうかといった申し入れをしてくる。その母親はいわゆるモンスターペアレントではなく、真面目で心から良かれと思って提案してくれていると思う。先日の保護者会でもみんなが悩みを語っていく中、『なんでそんなに甘いのか?』という質問を投げかけ、親なのだから子どもと対等ではないということを教えないとダメだと真剣に真面目に持論を展開した。悩みを持ち掛けた母親も本当に悩んでいるわけではなく、ちょっと小生意気になってきたけれど自慢したいといった軽い気持ちで言っただけなのに恐縮し、会自体も気まずい雰囲気になってしまった。

この話をスミちゃんにすると、スミちゃんは『そういうお母さんはきっとそのうちいなくなるよ』と言う。そしてスミちゃん自身の経験を話してくれるが・・・・

他、以下の章からなります。

【わたし・わたし  薬丸岳】

【スマホが・ほ・し・い  東山彰良】

【夢・を・殺す  宮内悠介】

感想

各章のタイトルに中点が思わせぶりに入っています。読み終えた後、そこに点が入っている理由がわかるような気がします。

今回のアンソロジーは、どれも不思議な出来事で世にも奇妙な物語に出てきそうな背筋がゾゾっとするお話でした。

そして、順番に読み進めると見えてくる共通点。最後は、最初の宮部みゆきの話に出てくる居酒屋に話が戻ってきて、「そう繋がるのか!」という驚きとリレーが終わることなくエンドレスで繋がっていくところが、嫌ではない気味悪さを感じました。ええ!そういう気味悪さ、嫌いじゃないです!(笑)

最初の宮部みゆきと辻村深月の話は、何度も読んでいる作家さんだからか読みやすく、やっぱりインパクトに残るものでした。

もし読まれる際には、くれぐれも順番にお読みくださいね!

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