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今回の本
特徴的な真っ青な表紙。
『傑作は、まだ』の後に瀬尾さんの本をもっと読みたくて探して見つけた本です。
積読がまだまだあるので購入をしばらく悩みましたが、やっぱり読みたくて主人に誕生日プレゼントとして買ってもらった本の一冊です!
そう。また積読を増やしてしまいました。
あらすじ
普段はニコニコ、周囲に気を配り、仕事も一生懸命にこなしている美紗はPMS(月経前症候群)で月に1度、自分で抑えられないくらいイライラが募り、些細なことでも相手と衝突してしまう。
そのせいで、せっかく入った大手企業でも失態を犯し、居づらくなって2ヶ月で退職。
現在働いている会社では、面接時にあらかじめPMSであることを伝えている。
やはり月1でヒステリーを起こすことがあるが、周りは温かく見守ってくれる。
転職してきたばかりなのに、出勤はいつもぎりぎり。やる気がないように見える山添君はいつも炭酸飲料を飲む。
PMSで美紗は山添君に炭酸を開ける音が煩いとキレた。
そしてある日、美紗はトイレで薬を拾った。
仕事に戻ると、そこには顔色の悪い山添君が薬を必死に探している姿が。
会社には言っていなかったが山添君はパニック障害だった。
美紗は薬の名前から山添君がパニック障害であることを知る。
山添君は、電車にも乗れず、飲食店にも入れないし映画も見れない。
元々はもっと大きな会社にいたが突然パニック障害になり会社へいけなくなって辞めたのだった。
以前の自分と比べては生きていく希望を見出せなかった。
美紗は山添君にお節介をするようになり、一方で山添君は美紗の爆発が起きるのをなんとなく予想できる。
そんな2人がお互いを助け合いながら一歩踏み出すお話。
感想
PMSそれにパニック障害それぞれの悩みを抱えながらも互いに自分のことで精一杯になっていたはずがいつの間にか相手のことを考えて行動する。
恋愛ではなく、それぞれが初めから持っていた性格で異性である互いを思いやる素敵なお話でした。
どちらの病気も知らなくて、特にPMSはそんなに辛いとは知らなかったです。
そして社長や社員の温かいこと。
瀬尾さんの話は読んでいて本当にほっこりし、読了後には宝物にしておきたくなる本が多いですね。
出来ないことに嘆くのではなく、代替手段を見つけて楽しむ。
生きていく上で病気でなくても直面する「やりたいけど出来ない」時にこの本を思い出して勇気を貰いたいです。
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瀬尾まいこさんの本を紹介します!まだ読んでいない本がたくさんあるので、引き続き追っていきたい作家さんです。