【読書日記】ここは書物平坂 黄泉の花咲く本屋さん/新井輝

こんばんは。

今月は、『増税前』という言葉を盾に本を買いすぎました。
ちょっと反省しています。しばらくは、本を買わないようにします。定期購読している本とシリーズで買っている本以外は・・・

どしどし読んで、がしがしアウトプットしていかなければ!10月からは、ブログアップデート頻度を上げていきたいと思います!!

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今回の本

本屋パトロールをしていて、新刊文庫台を見ていたところ、こちらの本が目に入り気になって気になって・・・

黄泉平坂(よもつひらさか)といえば、かのイザナミとイザナキのやりとりを思い出しますが、『書物平坂』ですと!!!

帯を見ると、『鬼の店主が営む地獄の本屋さん』との文字が。・・・ということは、黄泉平坂に関連する本屋さんのお話のようであると想像し、その設定は面白そうだと思い、購入に至ったのです。

(しかも表紙の和服男性は角が生えてて、イケメン!)

あらすじ

大学時代は、本さえあれば幸せだと思う生活をするほど本が大好きだった奈美。

しかし本を買い込みすぎて安アパートの床が抜けて追い出されてからは、自分の趣味が人に迷惑をかけてしまったことが応えて本を断っていた。

大好きな本を断ち、『普通に』『真面目に』生きることにしていたつもりが、仕事で上司に責任を押し付けられた。それよりショックだったのが、上司からの叱責を受けている間に聞こえた同僚たちの「ざまあないわね」という声と嘲笑。

千人規模のパーティーのダブルブッキングをしてしまったのだ。課長指示で進めていたはずが、課長は課長で別の会場を押さえていたことが今日発覚したのだ。

そして、課長からは「この件は君に責任取ってもらうからね!」との叱責を受けた。

気付くと会社を出ていたようだが、頭が真っ白でどこを歩いているかわからない。会社での出来事を思い返しながら、歩いていると突然声をかけられた。

「おや、お客さんかな」

気付くと見知らぬ古本屋さんの前にいたようだ。そこではワゴンセールと言わんばかりに本がお店の外の棚や箱に並べられていた。瓦屋根の上の看板を見ると、『書物平坂』と書いてある。ヨモツヒラサカと聞き違えたが、あながち間違いではないようで、店員さんによると『魂の方が死にかけている』とのことだ。

そして、店員さんは奈美に向かってこう言った。

「ようこそ、書物平坂へ。無事に帰りたければ、このワゴンから魂の一冊買うのをオススメしよう。お代は言い値でけっこう。ただし、それが今現在の君の魂の値段となる」

その後、奈美は生きる力を取り戻し、仕事にも力を入れるようになる。さらには縁があり、書物平坂で夜中にアルバイトをすることになった。

書物平坂に隠された秘密とは、一体?

奈美の責任となってしまったダブルブッキングは、どうなるのか??

感想

本にまつわるお話で、出てくる本を久しぶりに読みたくなりました。

『本がこの世から消えてなくなるのをギリギリ堪えて、大事にしてくれた持ち主を待つ場所、それが書物平坂。』

再び大事にしてくれた持ち主と出会えることを心待ちにしている本たち。素敵だ・・・

書物平坂の店員さんで、まだ明らかになっていないところがあるのでシリーズ化するのかしら?

奈美は恋愛関係に鈍感で、見ているこちらがアタフタしてしまいます。この後の展開も気になるし、もっと色んな本が出てくると嬉しいなぁ。続きが出ることを心待ちにしています。

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