付き合いたて、付き合う前にオススメの1冊〜ぼくは明日、昨日のきみとデートする/七月隆文

こんにちは。taka(夫の方)です。

珍しく私が本を読み終えましたので、投稿したいと思います。

読んだ本は映画化もされた「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」です。
略して「ぼく明日」ですね。

ジャンル


ジャンルとしては恋愛、ファンタジー、SFといった感じです。
メインは恋愛で、SF要素はハッシュタグをつけるなら、、といった感じです。SF要素は論理的に考えると破綻します。

あらすじ

主人公が電車の中で見かけた女性に一目惚れをし、駅のホームで声をかけるところから始まります。
そこから二人の関係が始まり、徐々に関係が深まっていきます。

初めて手を繋いだ時、初めて名前を呼び捨てした時、事ある節目に彼女は不思議と涙をこぼします。
その秘密が明らかになった時、二人が抱える運命が明らかに。。。

感想

私は読んだ本が映画化された時には映画館に見に行くことが良くあるのですが、今回は逆に映画を観た後に原作を読んでみました。

本の方は、ボリュームも多くなく、さらっと読める感じにできていました。
1行の文字数が少ないので、活字を読み慣れていない人にもオススメです。

内容は凄く良い話でしたし、ほっこりする部分や切ない部分も多彩で個人的には好きです。
SFチックな矛盾点は流した方が良いです。そこはファンタジーとして考えましょう。

ただ、どうしても納得がいかない部分があってそれが引っかかりました。

特別な運命を抱える二人ですが、彼女の方が背負っている負担の方が大きすぎるんです。
その不平等さにモヤモヤしました。

ネタバレしないと感想が書きにくいので、ここからはネタバレを含んで書きたいと思います。
ネタバレの内容は非表示にしておきますので、気になる方は↓をクリックして続きをご覧ください

ネタバレ部分表示

この二人の運命とは、彼女は主人公の世界とは逆向きに時間が流れる世界からやってきたというものです。
そして二人は5年毎に40日間しか会えないという設定です。

簡単に書きますと、20歳で出会った二人が次に会えるのは5年後、つまり主人公が25歳で彼女が15歳の時になります。
その次が30歳の時に10歳、35歳の時に5歳の相手と会うことができます。

話の中でメインとなるのが20歳の二人ですが、この時に2人は付き合い始めます。
ですが、時間軸が逆ということは、主人公にとって付き合い始める日は彼女にとっては最後の日になります。
もちろん主人公にとって最後の日が彼女にとっては最初の日になります。

話は主人公メインで進んでいきますが、序盤の彼は運命のことは何も知らず、ただただ彼女との関係を楽しんでいます。
ですが、逆に彼女は彼女の最初の日から運命を知っています。
知った上で、その時間を大切にし、彼のために自然な関係を演じてくれるのです。

そう、全ては彼女の努力のおかげで二人の関係もこの話も成り立っているのです。

彼女の努力と、別れまでの時間が限られている二人の関係に泣けました。

おすすめ

この本は、付き合いたてのカップルや付き合う前の二人にオススメしたいです。
今の関係やこれからについて、大切にしたいと思えるはずです。

また、ぼく明日が気に入った方にはこちらもオススメです。
キーワードとしては、2つの世界、ファンタジー、恋愛などぼく明日と雰囲気が近いものです。

昨年大ヒットした例のアニメですね。

こちらもオススメです。
ちょっと古本ですが、私の好きな天国の本屋シリーズの1冊です。

総評

個人的には実写化が成功した珍しいパターンだと思います。
本も読みやすくて良かったのですが、細かい描写とか雰囲気とかは映画の方がわかりやすかったかなと思います。

二人の運命を知ってしまった後、もう一度見たくなるという時に原作を読むというのも良いと思います。
映画を2回見るのはお金がかかりますからね(笑


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