【映画】君の膵臓を食べたいを観てきました

7月28日に公開された映画「君の膵臓を食べたい」を見てきましたので、感想を書きたいと思います。

原作の方は、妻が読書日記を書いていますのでそちらをご覧ください。

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事前情報

妻は原作を読んでいましたが、私は読んでいませんでした。
テレビの宣伝で仕入れた情報によると「ヒロインの女の子は膵臓の病気を抱えていて、余命があとわずか」、「主人公がそれを知ってしまう」ということが紹介されていました。

事前情報では、ありきたりの病気で悲しい泣ける系の映画でタイトルも奇を衒いすぎだろうという印象でした。

ちなみに、「君の膵臓を食べたい」を略してキミスイと言うようです。

あらすじ

登場人物

登場人物はほぼ4人で完結しています。その他にもモブキャラは出てきますが、ちょい役で名前すら出てきませんでした。

・主人公
・ヒロイン(山内桜良)
・ヒロインの親友(恭子)
・ガム君(?)

ストーリー

話は主人公とヒロインが出会った過去の話とその12年後の2つの時間で進んで行きます。

<過去>
主人公はクラスの中で地味な存在で、いつも本を読んで過ごしているような人物です。当然友達もいません。
そんな折、盲腸後の検診で病院に行っていた時に、一冊の本を拾います。その本の落とし主がクラスメイトの桜良でした。

桜良が落とした本は、本ではなく「共病文庫」という桜良に残された最後の時間を綴っている日記でした。
桜良の秘密を知ってしまった主人公は徐々に桜良と仲良しさんになって行きます。

本が好きな主人公は図書委員で図書館で蔵書の整理をしていましたが、桜良も図書委員になり、二人が図書室で過ごす時間が長くなって行きます。

主人公と桜良が仲良くなっていく事が面白くないのは親友の恭子です。
主人公と恭子の厳しい関係が描かれていくと同時に、主人公の変化に気づいたガム君が徐々に親しくなって行きます。

<12年後>
12年後の主人公は教師になって母校に赴任したところから始まって行きます。
老朽化が進んでいた図書館が取り壊すことになり、主人公が蔵書整理を頼まれて再び図書館に足を運ぶことになりました。

そこで桜良のことを思い出し、過去の回想がはじまります。

感想

事前情報通りに悲しい悲しいで話が進んでいくのかと思いきや、桜良は明るく、主人公はそれまでと変わらずに桜良と接して行きます。
桜良が病気を知ったことを盾に多少わがまま気味に、二人は仲良しになっていきますが、決して恋愛関係になることはなく、淡々と話が進んでいくので拍子抜けというか不思議な印象を受けながら見ていました。

二人は恋愛関係ではありませんが、徐々に仲良しになっていき、九州までお泊まり旅行をしてしまいます。
高校生が二人だけでホテルに泊まるというのには無理があるのでは?っと思いましたがそこは流しておきました。

二人の夜は真実か挑戦ゲームという本音を根掘り葉掘り聞き出すゲームで徐々にお互い(どちらかというと桜良の方が?)の気持ちを探って行きます。
なんとも微笑ましい光景が続きましたが、その辺りから徐々に桜良が死に対する恐怖を漏らし始めました。

高校生が背負うにはあまりに重い内容に、当然だよなぁと思いつつ見ていました。

ここからネタバレになりますので、非表示にしてあります。
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ネタバレ部分表示

ここまで桜良の病状について触れられることはありませんでしたが、ある日桜良が入院することになりました。
家族以外で唯一病気のことを知る主人公は当然のごとくお見舞いに行きます。
そこから少しずつ桜良の病状も気持ちも悪い方向に向いて行きますが、主人公が桜良の変化に気付き、励ましていきます。
この辺りはこの手の話によくある展開でした。

桜良の病状は進んで行き、おそらくもう退院はできないと言う状況になり、最後の一時退院が認められました。
そこで主人公に会いにいく途中に桜良は通り魔に襲われて死んでしまいます。

衝撃的でした。

ここまでは病気が中心に話が進んで行きましたが、まさか桜良が事件に巻き込まれて死ぬとは思いませんでした。
桜良の残り少ない時間をこんな形で奪われるなんてあんまりにも。。。

結局のところ、二人の恋愛感情に関する部分ははっきりとは描かれず、ぼやけたままでしたが、お互いに自分にはない部分に惹かれあっていたという変わった関係が印象的でした。

まとめ

事前情報とは裏腹にいい意味で予想を裏切ってくれる映画でした。
観る前に思っていた、単純な「病気で悲しい、お涙頂戴系」の映画ではありません。

確かに病気や命を扱う話は、悲しかったり涙が出たりするものも多いです。
この「君の膵臓を食べたい」はそういった点をピックアップして観る映画ではないのかなと思います。

悲しみ以外の部分を拾い集めて観るというのが良い見方なのかなと思います。
みなさまも是非映画館に足を運んで見てください。

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